2002/1/28 ご心配おかけしました

from 海
みなさん、ご無沙汰しております。お元気ですか?
海です。
う〜っっこんなに長い間カキコ出来なくてごめんなさい。
ここを続けてくださった昴さんやみなさんに申し訳ない気持ちで一杯です。そして書けない間にもこんなにたくさんカキコしてくださって感謝感謝です。ありがとうございます。
こんなに間があいてしまった理由は2つ。「身体的」と「精神的」理由です。去年の10月。ちょうど書けなくなった頃。実は半分死んでました。マジで。その頃、抗ガン剤の効果が出てきて、だいたいのガン細胞がなくなりつつありました。それは良かったんだけど、抗ガン剤とは恐ろしいモノで、身体の必要な部分もなくしてしまうんです。私の場合は「白血球」が異常に下がっていた時期でした。(通常4000以上あるところが2000を切っていた。)そこに運悪く同じ病室に「風邪ひきおばあさん」が入院してきて、移ってしまったんです。風邪が。それからが大変で。40度近くの熱が1週間続いたあと「肺炎」になってしまい、血液成分(赤血球や血小板など)がすべて下がって。そして最後には身体にむくみがきて、黄疸が出て危篤状態に。ICU(無菌室)に1ヶ月半いました。その間は意識が朦朧としていて、あまり記憶にない。なにしろ肺に水が溜まって呼吸が出来ないので、酸素マスクを2つ付けていたの。夜と言わず昼と言わず横になれない(横になると息が出来ない)のでずっとベッドは90度のまま、夜中なんかは暗闇のなかで孤独に「きょうの料理」の再放送を観たりしてました。その時はじめて「死ぬかもしれない」と思った。すごく辛かったのもあるんだけど、時間が止まっているような気がして。苦しくて苦しくて、気が付いたら時間が早く過ぎてくれることばっかり考えているのね。でも全然時間が進んでいる感じがしないの。そうしているうちに「あ〜私の時間はもうないんだな」と思えてきて。でも不思議と死ぬことは恐くなかった。苦しくて、早く終わって欲しいっていう気持ちが強かったからかもしれない。
その時強く思ったのは「独り」なんだな。ということ。生まれてくるときも「独り」なら、死ぬときも「独り」なんだよ。結局は。ただその「独り」の人生を振り返ってみて、その人生が満足出来るかどうか、精一杯生きたと言えるかどうか、大好きな人や大切な人に胸が張れるかどうか。死ぬ瞬間に「いい人生だった!」と思うために、そんな単純なことに生きる意味はあるのかもしれない。

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