2002/6/19 海さんのお兄さんからのメッセージ(オフィシャルサイトBBSより)

from ひばな

突然のメール失礼いたします。海の兄です。

もっと早くに連絡を差し上げるべきだったのですが、実は去る六月六日、妹は他界しました。29年間の短い人生でした。
病名はS字結腸ガンでした。余命三ヶ月といわれてから、彼女なりにその病気と向き合い、結果的には一年六ヶ月という期間が過ぎました。一時は肝臓に転移したガン細胞もほとんど消えかけ、一時退院、体力を付けるためにスポーツジムにも通ったりしていました(思えばこのころ、山崎さんのライブに足を運んでいたようです)。しかし、残念ながらその時はすでにリンパ線にも転移していたそうです。容態が悪化しはじめたのは今年の4月下旬でした。このころからほとんどを病室で過ごすようになり、メールやBBSなどもほとんど見られない状態でした。彼女は彼女の担当医ともきちんと話をしていたらしく、自分の死期もわかっていました。
僕が最後に彼女と会ったのは息を引き取る三日前でした。その時にいろいろな話をすることが出来、遺言も受け取れました。BBSやメールなどの話しもその時にしました。妹は、息を引き取る前、付添の母に着替えを取りに家に帰ってもらったそうです。母が病院から出てしばらくしてから危篤状態となり、そのまま息を引き取りました。通常ならモルヒネで痛みを和らげると同時に意識も失ってしまうらしいのですが、彼女は自分から意識を取り去ることなく、最後の最後まで病気と闘いました。 
息を引き取った後、彼女の希望通り角膜のドナーとなり、現在移植先の患者さんの体調が整い次第、オペが行われる予定だそうです。
「山崎まさよしさん」というアーティストに出会えたこと、彼の音楽と、そしてまた、BBSやメールを通して励ましのお言葉などをいただけたおかげで、病気と闘う勇気と生き抜こうとする力を与えられた事を感謝します。ほんとうにありがとうございました。
本来ならば、BBSに書き込んでくれたみなさん、メールのやりとりをしていただけたみなさん、そして山崎さんにもっと早く、きちんとした形でご報告できたら良かったのですが僕の力不足で、こういう形でしかご報告を出来なかったことを心からおわびいたします。

これは、海さんのお兄様よりお預かりしたメッセージを私が変わりに掲載させていただきました。


このメッセージは、ひばなさんが海さんのお兄様からいただいたメールをオフィシャルサイトのBBSに掲載してくださったものです。
いつも前向きだった海さん、くじけそうなことがあっても強い気持ちで最後まで自分の意志を貫き通して旅立ってゆかれました。


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