京都めぐり

    NO,57 「瑠璃光院」 2015/11/21撮影


霊峰・比叡に連なる東山36峰の第1峰「東山」の中に瑠璃光院はたたずんでいます。 瑠璃光院は正式には無量寿山 光明寺 京都本院 瑠璃光院という東本願寺系のお寺です。

お寺といっても普通に想像される寺院とは趣が異なります。 ここ八瀬は天武天皇が矢傷を癒されて以来、平安貴族や高級武家の保養地でした。 明治の元勲・三条実美公は、ここに在った茶庵を「喜鶴亭」と名づけてこよなく愛でられました。

大正から昭和にかけて大改築が行われます。 築庭は佐野藤右衛門一統、建築は名工 中村外二。 今まではまぼろしの栂普請(つがぶしん)と言われるものが、近代数寄屋建築としてよみがえったのです。 しかし、太平洋戦争後、幾多の変遷を経て、開発の波にのまれて、取り壊されようとしていました。 光明寺は「京都の美意識の蒸溜した純粋な形」とも言うべき、この名庭建築を護って、後世へ文化財として伝える必要を訴え、一万二千坪の土地とともに寺院として存続することを考えました。 幸いにして京都府や京都市も理解を寄せられ、ここに瑠璃光院として数寄屋風寺院の形で後世に存続されるに至りました。

仏堂には、浄土真宗のご本尊、阿弥陀如来立像が安置され、参拝する人々を優しくお迎えくださっています。 当寺では「写経と講話の集い」を行っております。 主庭「瑠璃の庭」は、ある気象条件が揃うと、るり色に輝いて見えます。参拝者の一人がその瞬間の写真を撮って、お寺に持ってこられました。

東山と高野川にはさまれたこの地は、川風と山からの下ろし風とに恵まれた湿潤な地形のため、秋の紅葉は目を疑うほど美しく、また春からの青もみじや数十種の苔のおりなす緑のあざやかさは、訪れる人々に感銘を与えています。 とくに「しのぶ苔」のやさしさは格別です。 瑠璃光院は一木一草に至るまで、仏法を語りかけてくれるこの世の浄土なのです。


                   〜天ヶ瀬メモリアル公園HPより〜



玄関

書院二階から北の景色


八瀬の釜風呂

書院二階からの庭

                      ご案内

 

料金・時間

期間限定 11月1日〜11月30日 拝観料は去年と同じく、2000円

拝観時間は午前10時から午後4時まで。

 
住所 京都市左京区上高野東山55
電話番号 075-781-4001
バス停 京都バス 八瀬駅前バス停
最寄り駅 叡山 八瀬比叡山口駅 徒歩5分
駐車場 無し
休日 通常非公開
拝観時間 10時〜16時30分
拝観料 500円※小学生以下無料※期間限定公開は一般2000円
トイレ 有り(車椅子不可)