歯科のまめ知識
歯周病
煙草と歯周病
歯は、顎の骨と紙の様に薄い歯根膜で着いています。
煙草を常用すると、内容物のニコチンが体内に吸収されます。
ニコチンは、強力な血管収縮剤なので薄い歯根膜の血流が、一時的に止まり歯周ポケットの細菌を抑制出来なくなり歯周病の悪化を招きます。
煙草を吸う患者さんは診ないと言う厳格な歯科医もいる様です。
心疾患や脳疾患と歯周病
歯周病は細菌が引き起こす病気です。
症状が長期化すると、歯の周りに居る細菌が血管壁を通過し血流に乗り心臓内面に達する。そこで血管壁に取り付き血栓を形成し、血行障害を起こし心筋梗塞などの原因にもなります。
糖尿病と歯周病
糖尿病と歯周病は関連が深い。
糖尿病の症状には抹消血管の血流障害がある。歯周病は、歯と顎骨を結び付ける歯根膜の血流が悪くなり細菌への抵抗力が低下し症状が悪化傾向になります。
早産、未熟児出産と歯周病
母体が歯周病に罹患すると、細菌により歯茎に炎症を起こします。
その時、ブラジキニンと言う起炎物質が生産されます。このブラジキニンは子宮収縮剤として働き早産や低体重児が生まれます。
誤嚥性肺炎と歯周病、口腔管理
多くは体力の低下した老人が食物摂取時の誤嚥により気管に口腔内細菌が侵入し肺炎を起こす事をさします。
時には、震災などでの避難所では口の中の清掃が行き届か無い事が有ります。年齢が若くてもストレスや体力の低下により誤嚥性肺炎を起こす事があります。