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大阪の行事
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万部おねり 所在地:大阪市平野区平野上町1丁目 大念仏寺
最寄駅:JR大和路線「平野」下車、南約400M OR
地下鉄谷町線「平野」下車、北へ約800M
「万部おねり」は正式には「二十五菩薩聖衆来迎(しょうじゅうらいごう)阿弥陀経万部法要」と呼ばれる大阪平野にある融通念仏宗総本山大念仏寺で毎年5月1日から5日まで行われる「聖衆来迎会」と「阿弥陀経万部会」が融合された、当山最大の行事である。
 「聖衆来迎会」は浄土往来を願う人の臨終に阿弥陀菩薩とともに多くの菩薩来迎する様子を表現化した儀式で、1349年(正平14年)当山中興の祖第7世法明上人の強い意志で、1005年(寛弘2年)に始められたという大和・當麻寺の「お練り供養」を参考に始まったとしている。
 また、「阿弥陀経万部会」は江戸時代第49世尭海上人の明和年間(1764〜72年)の頃、「阿弥陀経を一万部読誦して、極楽往生と檀信徒の先祖供養を願い」として始められたという。
この万部おねりの行事は2002年(平成14年)「大阪市指定無形民俗文化財」に指定されている。
なお、 1795年(寛政7年)、小林一茶がこの寺に参拝し、この万部おねりを見物し『春風や 巡礼どもが 練供養』という句を吟じており、その句碑が山門の前に建立されている。
お練りの行事は午後1時から始まった。稚児行列に始まり詠讃歌舞、踊躍念仏の講の一行、献花、献茶の社中、来賓一行等々らが来迎橋を厳かに通っていく。これが約1時間余り。ようやくのこと、雅楽の音に先導され、二十五菩薩のお練りとなった。ところが、前半の超スローペースな行列に比べ、この二十五菩薩のお練りが思ったより足早に通り過ぎていくため、シャッターチャンスを逸してしまった菩薩がおられた(特に最初の部分)。これは日頃の信心が足らぬ所為と思われ、次回にフォローしたい。
境内には、色々な店がテントを並べているが、乾物店や植木屋さんが営業していたのは如何にもお寺の行事らしい。
[訪問日] 2009年5月4日(生憎の曇り空であった)
[参考資料] 『大念佛』 大念仏寺パンフレット 
         『大念仏寺ホームページ(二十五菩薩の名前)』
大念仏寺山門 大念仏寺本堂
大念仏寺の山門。「万部おねり」の幟がはためく。 大念仏寺本堂。左側の赤い回廊はお練りの来迎橋。
稚児行列 詠讃歌舞
稚児行列 魚山流詠讃歌舞。
宗祖良忍上人の教えを舞姿で表現しているという。
踊躍念仏の一団 他宗派、他宗教の来賓一行
踊躍念仏の一団。
色々な講があるらしく、何組もの団体が行進する。
他宗派、他宗教の来賓一行。
薬王菩薩 普賢菩薩
薬王菩薩 普賢菩薩
金蔵(こんぞう)菩薩 獅子吼菩薩 虚空蔵菩薩 徳蔵菩薩
金蔵(こんぞう)菩薩 獅子吼菩薩 虚空蔵菩薩 徳蔵菩薩
宝蔵菩薩 法自在菩薩 金剛蔵菩薩 山海慧(さんかいえ)菩薩
宝蔵菩薩 法自在菩薩 金剛蔵菩薩 山海慧(さんかいえ)菩薩
光明王菩薩 陀羅尼菩薩 衆宝王菩薩 日照王菩薩
光明王菩薩 陀羅尼菩薩 衆宝王菩薩 日照王菩薩
月光王菩薩 定自在(じょうじざい)菩薩 三昧王(ざんまいおう)菩薩 大自在菩薩
月光王菩薩 定自在(じょうじざい)菩薩  三昧王(ざんまいおう)菩薩 大自在菩薩
大威徳王(だいいとくおう)菩薩 無辺身(むへんしん)菩薩
大威徳王(だいいとくおう)菩薩 無辺身(むへんしん)菩薩
 
本尊の「天得如来」掛け軸 総本山大念仏寺法主、融通念仏宗管長

総本山大念仏寺法主、融通念仏宗管長
本尊の「天得如来」掛け軸
境内の露天商 魚介類の乾物を売る店
境内には露天商がたくさん出ている。 魚介類の乾物を売る店。
植木を売る 盆栽や鉢植えの植木を売る店
植木を売る店。 盆栽や鉢植えの植木を売る店。

行事-009/TTL-679

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