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神社めぐり
神社めぐり 片埜神社
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片埜神社 所在地:枚方市牧野阪2丁目
最寄駅:京阪「牧野」下車、川沿いの道を南へ、やきとり屋の角を曲がる。駅から東南約5分。
当社は「延喜式」神名帳に載る式内小社で、その縁起は約2000年前、垂仁天皇の御代に出雲国の豪族野見宿禰当麻蹴速との相撲に勝ち、その恩賞に河内国を拝領し、出雲の祖神速須佐之男命を奉祀して土師氏の鎮守としたのを草創とする。
その後、欽明天皇(在位:539~71年)の勅願をもって「片野神社」と称し、960年(天徳4年)野見宿禰の後裔である菅原道真を併祀している。
 平安時代は官幣社として社運隆盛を極めたが、戦国の争乱で幾度かの兵火に遭い荒廃していたのを、豊臣秀吉が大坂城築城の際に、大坂の東北にあたる当社を錦城の鬼門鎮護の社と定め修築、1602年(慶長7年)には豊臣秀頼片桐旦元に命じ、本殿、南門、経堂、別当坊舎などを修築、造営した。
 江戸時代は専ら「(河内)一之宮」、「一宮牛頭天王」と称し、 河内国北部地方における鬼門方除け・家相方位の守護に霊験あらたかな神様として広く知られ崇敬を集めた。片埜神社の社名が復活したのは明治以降である。

[参考資料] 『片埜神社略記』 片埜神社パンフレット
         『日本歴史地名体系』(大阪府の地名編) 平凡社 
片埜神社正面の鳥居 片埜神社遠景
片埜神社正面の鳥居。鳥居の奥が南門(下の写真)、 
更にその奥に見える建物が拝殿。
片埜神社の遠景。かっては広大な神域を有したというが、現在の住宅地に囲まれた一角にある。
片埜神社正門 片埜神社東門
片埜神社正門(南門)。俗に赤門と呼ばれ、豊臣秀頼
の寄進と伝わる。
大阪府の文化財に指定されている。
片埜神社東門。東門は室町時代の様式を伝える、棟門(武家や僧侶の屋敷門)で、南門の赤門に対し、黒門と呼ばれる大阪府の文化財に指定されている。
片埜神社拝殿 片埜神社本殿
片埜神社の拝殿(左の写真)と本殿(右の写真)。祭神は速須佐之男命、櫛稲田姫命、八島志奴美命、菅原道真を祀る。
三間社流造、桧皮葺、朱漆塗の本殿は桃山時代の様式手法を今に伝えるものとして、国の重要文化財の指定を受けている。
片埜神社社殿前の灯篭


片埜神社社内摂社「依姫社」
鎌倉時代の石灯篭。火袋に彫られている梵字から、
かつて神社に付属していた誓願寺という神宮寺の遺品
と思われ、大阪府指定重要文化財となっている。
境内摂社の「依姫社」。
  玉依姫命、大国主命、市寸嶋姫命を祀る。
片埜神社遺一の鳥居跡-2 一宮神祠碑
片埜神社で頂いたパンフレットには旧京街道の面したところに一の鳥居があり、そのそばに「一宮神祠碑」が建つと記載されていたので、立ち寄って見たが、鳥居は阪神大震災で崩壊したままになっていた。
「一宮神祠碑」はかろうじてタイトルが読める程度で、碑文は風化のため、かなり痛んでいる。鳥居、一宮神祠碑ともに、1797年(寛政9年)の建立。
ご朱印 下のスケッチ画は朱印を頂いたときに併せて頂いた。
片埜神社朱印 スケッチ画 片埜神社拝殿
[2007年5月15日参拝]

神社-087/TTL-557

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