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箕面山瀧安寺 所在地:箕面市箕面公園
最寄駅:阪急箕面線「箕面」下車、滝道を約1Km
  瀧安寺は古くは箕面寺と称し、現在もその名が通称として残る。658年(斉明天皇4年)役行者により開かれている。役行者は箕面の滝で修行中、大滝の上の龍穴において龍樹菩薩より法を授けられ、滝の下で不動明王と弁財天の像を刻んで堂宇に安置したと伝える。
本尊の弁財天は竹生島・江ノ島・厳島と並ぶ日本四ヶ所弁財天の1つとして知られる。また、箕面寺は勝尾寺とともに浄土信仰の聖地ともなり、梁塵秘抄にも『聖(ひじり)の住処はどこどこぞ、箕面よ勝尾よ、播磨なる書写の山、出雲の鰐淵や日の御碕、南は熊野の那智とかや』と歌われている。
  1332年(元弘2年)後醍醐天皇の隠岐脱出を護良親王の令旨によって修法して功績があり、天皇より瀧安寺(ろうあんじ)の名と勅額を賜り、寺名を改めたといわれるが、戦国時代以前には瀧安寺を使った文書は見当たらないとのことであり、現在の寺名が使用されるのは、もっと後の時代からと思われる。
元の堂宇は、箕面の滝の近くにあったが、度々の火災や文禄の震災で衰微し、1603年(慶長8年)寺僧覚玄が現在地に移転再建した。
  江戸時代に入り、後水尾天皇を始め、朝廷の帰依をうけ、1693年(元禄6年)の開基1000年忌の際に現在に伝わる主たる建築が完成した。
 毎年1月1〜3日の修正会の行事として牛王宝印のあたる籤が行われたが、これが「富くじ」の発祥とされ、その富籤箱は大阪府の民俗資料に指定されている。

[参考資料] 『日本歴史地名体系(大阪府編)』 平凡社
         『摂津国八十八ヶ所霊場案内記』 古寺顕彰会発行
瀧安寺山門 龍安寺の山門。
箕面駅より箕面の瀧に向かって歩いて行くと真新しい山門が右手に見える。
観音堂は2002年(平成14年)の再建された。
安置されている如意輪観音像は国の重要文化財に指定されている。
瀧安寺本堂
瀧安寺鳳凰閣 朱塗りの瑞雲橋の向こうは鳳凰閣(左側)。
1917年(大正6年)の建築。
ご朱印
摂津八十八ヶ所霊場 摂津三十三ヶ所霊場
瀧安寺朱印-2 瀧安寺朱印-1
[2005年4月14日参拝] [2005年4月14日参拝]

寺院-124/TTL-368

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