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所在地:大阪市中央区夕陽丘町
最寄駅:地下鉄谷町線「四天王寺前」下車、南西出口を南へ
最初の辻右に入る約200M |
大阪の夏の訪れを告げる愛染堂の夏祭り(愛染まつり)は愛染明王の御誓願を頼って、例年6月30日〜7月2日の3日間行われる。
江戸時代から愛染まつりは人や商売との縁結びとして知られており、商人や芸妓たちの間では篤く信仰されて来た。祭りの当日は、ちょうど色街の大紋日にあたり、芸妓たちが盛装して駕籠に乗り参詣した。これが「宝恵駕籠(ほえかご)」の起源となり、芸妓や役者たちが競って提灯を奉納した。この奉納提灯は現在ではマスコミ、金融など多くの企業が参加して盛大に行われ、祭りのシンボルとなっている。
又、愛染まつりは大阪3大祭りの1つとされており、日本で最初に浴衣を着る祭りとして知られているが、浪速の習わしとして、浪速の「いとさん」たちは、夏のさきがけの愛染まつりの日に浴衣をおろす。愛染まつりが俗に「浴衣まつり」ともいわれる由縁でもある。
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訪問日 2004年6月30日 |
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愛染祭りのスタートを飾る「宝恵駕篭」の行列は、阿倍野区・近鉄百貨店前をスタートし、約1Kmの道のりを1時間半程かけて愛染堂に辿りつく。
元気に鉦をたたくお嬢さん達に比べ、駕篭を担ぐお兄さんと看板を持つお兄さんは少々お疲れであった。 |
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境内に到着した「宝恵駕篭」は本堂の前で、愛染娘を乗せた駕篭は、「愛染さんじゃ、ほーえーかーご。ベッピンさんじゃ、ほーえーかーご」の声と共に、頭上高く持ち上げられ、ぶん回しをされる。 |
かっては「宝恵駕篭」には芸奴さんが乗っていたが、1998年(平成10年)より一般の人から公募されており、今年(2004年)は公募約300名の中からが選ばれた10名と、特別参加の中国及び台湾の留学生2名を加えた計12名が本堂の前に勢揃いした。
祭りの最終日にはこの中からミス愛染娘が関係者及び一般参加者との投票により選出される。 |
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愛染明王の前の飾りつけに光が反射しためか、写真の写りが悪い。 |
祭りの期間中は普段は秘仏である愛染明王(右の写真)と大日如来(左側の写真)が特別開帳される。 |
丁度この時期、境内の愛染かつらが満開になるとのことであったが、お寺の人の話では「満開時期が2週間ほど早かった」とのことで、残念ながらかづらの花は殆ど目に付かなかった。 |
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