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所在地:東大阪市瓢箪山町
最寄駅:近鉄奈良線「瓢箪山」下車、駅前通り商店街を南へ、
本屋の角を曲がる。 |
当社は俗に瓢箪山古墳と呼ばれるひょうたんの形をした6世紀末のものとされる双円墳の西側に鎮座。その創起は社伝によると1584年(天正11年)豊臣秀吉が大坂城築城に当たり、片桐且元に命じて巽の方向に当たるこの地に金瓢を埋め、伏見桃山城からふくべ稲荷を勧請したのに始まると伝わる。
1688年(貞享5年)の四条村古絵図には古墳は「旧跡字大塚」と記され、元は大塚と呼ばれていたらしいが、瓢箪形の山を描いたわきに「瓢箪山」「いなり」とも記され、古くから稲荷社が祀られ、瓢箪山と呼ばれていたことがわかる。
また、当社は江戸時代より、門前の東高野街道沿いにおいて、往来者の話し言葉や持ち物などから吉凶を判断する「辻占い」の風習があり、明治時代初め頃に当時の宮司が「辻占(つじうら)」を創始し、全国にその名を知られるようになった。現在も「辻占総本社」としてその歴史と伝統を受け継いでいる。
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瓢箪山稲荷神社から頂いた栞には「日本三稲荷 辻占総本社」とあったが、この日本三大稲荷を標榜する稲荷社は全国に数多くあり、自社以外に残りの2社をどれにしているかもまちまちであるが、京都・伏見稲荷と愛知・豊川稲荷を挙げるところが最も多いようである。
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[参考資料] 『現地説明板』 東大阪市、東大阪観光協会
『日本歴史地名体系』(大阪府の地名編) 平凡社 |
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瓢箪山稲荷神社の正面の鳥居。 |
瓢箪山稲荷神社の社殿。
祭神は若宇迦乃賣命(保食神)を祀る。 |
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瓢箪山稲荷の東参道入り口にある「占場(うらば)」。
辻占判断の栞によると、「まず、神前に額ずき、願い事を祈願し、その順位により、この占場で、通行人の姿態、年齢、持物、言葉、運の有無などを観察し、社務所に帰り、詳しくその次第を告げると、数百年来宮司家に伝わる独特の霊示により、依頼者の運勢を判断する」という。 |
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瓢箪山稲荷神社には本殿と古墳を囲むように摂社が数多くある。 |
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古墳の左側を大塚といい、神狐が住んでいた。 |
戸川神社 |
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福永大明神 |
玉村大明神 |
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宮比神社(右側の鳥居) |
琴平稲荷大明神(正面の鳥居) |
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三柱神社(祭神は天照大神、月夜見命、素盞嗚尊) |
南側参道の鳥居 |
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[2007年5月29日参拝] |
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