  |
所在地:吹田市佐井寺町1丁目
最寄駅:JR東海道線「岸部」下車、バスで「佐井寺北」行で、
「佐井寺」下車、西北へ約500M |
当山は山田寺(さんでんじ)とも号し、寺伝によれば、『西遊記』で有名な玄奘三蔵について修行した道昭により、677年(天武天皇6年)の草創で、その弟子2世道楽、3世行基と相承、行基住持の735年(天平7年)に至り、七堂伽藍と60余院が完成したといわれる。
平安時代の始め、嵯峨天皇が河内・交野離京に行幸の814年(弘仁5年)2月と同7年2月の水生野(みなせ)ヶ原行宮所にて、それぞれ綿100屯を当寺に施入している。
応仁年中(1467〜69年)と天正年間(1573〜92年)に兵火に罹ったと伝えるが、当寺に伝わる1533年(天文2年)の文書には、前年細川晴元方の、池田・伊丹両氏が島下郡の一向宗を掃討した際に類火炎上したが、直ちに再建された旨が記されている。
また、寺の背後の行基山は水に乏しかったが、行基菩薩の祈祷により、「佐井の清水」が湧水したともいわれており、吹田三名水の一つに挙げられており、境内にその地下水が引かれている。
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[参考資料] 『日本歴史地名体系』(大阪府の地名編) 平凡社
『摂津国八十八ヶ所霊場案内記』 古寺顕彰会発行 |
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集落の中の細い道をたどると山門があった。 |
正面の建屋は本堂。手前の建屋は薬師如来堂。
寺蔵の木造地蔵菩薩立像は藤原時代の作。大阪府の文化財に指定されている。 |
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寺名の起こりなった「佐井の清水」。江戸時代に境内に引かれ、眼病の特効薬とされた。 |
この鐘は1649年(慶安2年)京都所司代板倉重宗が
「佐井の清水」で母の眼病が直ったことから寄贈したと伝わる。 |
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摂津八十八ヶ所霊場 |
摂津三十三ヶ所霊場 |
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[2005年1月18日参拝] |
[2005年1月18日参拝] |
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