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霊場参拝
摂津三十三ヶ所 摂津三十三ヶ所
第30番
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宝珠寺 所在地:豊中市熊野町3丁目
最寄駅:阪急宝塚線「豊中」からバス「千里中央」行きで、
「熊野町」下車、北へ約500M。
  当山は現在は浄土宗の寺院であるが、かっては真言宗の寺院であった。寺伝によると花山法皇が営んだ仏閣で、長徳年間(995〜999年)河内石川寺の仏眼上人の開基と伝わる。
隣接してある八坂神社の別当寺で、『摂津名所図会』には「その昔、花山院が仏眼上人の勧めで、観音霊場33ヶ所を順礼した後、この地が紀州熊野に似ていることから、仏眼上人を詔して、熊野山を移し、神社(八坂神社)・仏閣を造営したのが起源で、山号を熊野代山といい、村名を熊野代という。今は熊野田と書訛るなり」と記され、旧地名の「熊野田」もそこから来ている。

 
[参考資料] 『日本歴史地名体系』(大阪府の地名編) 平凡社
寶珠寺入口の階段 寶珠寺へは八坂神社の境内から入る階段があったが、
扉には鍵が掛けられており、ここからは入ることは出来なかった。(階段の奥に見えるのが寶珠寺の本堂)
寶珠寺の本堂に安置されている本尊の聖観音は行基菩薩の作 と伝わる。
本堂の前にある豊中教育委員会の解説板によると、
「聖観音像は平安後期のおもむきがある」と記され、
もうひとつの寺宝「金銅菩薩立像(飛鳥時代後期)」と共に、豊中市の有形文化財に指定されている。
寶珠寺本堂
寶珠寺入口の石標 寶珠寺鐘楼
寺の入口にある石碑。文字に墨入れがされていないので分かりにくいが「花山法皇開基元真言宗智山派摂津西国観音霊場 ‥‥」とある 本堂とそれに続く建屋が新しい建物の中で、この鐘楼はかなり年代を感じさせる。
ご朱印
摂津三十三ヶ所霊場 訪問時、散華を頂いた。
宝珠寺朱印 宝珠寺散華
[2005年1月19日参拝]

寺院-105/TTL-186

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