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所在地:池田市鉢塚2丁目
最寄駅:阪急宝塚線「石橋」よりバスで、「鉢塚」下車、北へ約500M |
当院の縁起は寺伝によれば、新羅との戦いに勝利した神功皇后が、戦勝品として、もたらした仏舎利を多羅宝鉢に納め、巨大な石窟を築き納めた。後に行基菩薩が夢のお告げによりこの石窟から仏舎利を掘出し、天平年間(729〜49年)聖武天皇の勅命で一寺を建立、鉢多羅山(はったらさん)若王寺釈迦院と号したのを始まりとする。
この多羅宝鉢を納めた石窟はこの寺院の近くにある鉢塚古墳であると伝わり、また、旧地名の尊鉢村も釈尊の鉄鉢から来ているという。
幾度か兵火に遭っているが、中でも戦国時代には織田信長により、一山全焼し、宝物も釈尊の鉄鉢を除いて灰燼に帰している。その後再興され、規模は昔日の面影もないとのことであるが、現在の規模もからり大きな寺院であり、隆盛期の規模の大きさが想像される。
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[参考資料] 『日本歴史地名体系(大阪府編)』 平凡社
『摂津国八十八ヶ所霊場案内記』 古寺顕彰会発行 |
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山門は一見して、中国風である。
丁度桜が満開で、山門とよくマッチしていた。 |
総檜作りの本堂は真新しく、2000年(平成12年)に
落慶法要を行ったとのことであった。
平安時代の作と伝わる釈迦如来座像を安置する。 |
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 |
厄神殿。当院は厄除けの寺院としても有名で、厄除大祭(1月18〜19日)には大勢の人が詰めかける。 |
本堂と並んである護摩堂。厄除大祭のときは大護摩が焚かれる。 |
 |
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鐘楼堂の梵鐘には、江戸時代初期の寛永九壬申年(1632年)の銘があり、池田市内最古のもので、市の重要文化財の指定を受けている。 |
護摩堂の前にある宝筐印塔には『正安元年(1299年)十二月願主藤原景正』の銘があり、、鎌倉時代のもので、国の重要文化財の指定を受けている。 |
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摂津八十八ヶ所霊場 |
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[2005年4月13日参拝] |
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