大阪再発見の表紙に戻る
霊場参拝
和泉三十三ヶ所 和泉三十三ヶ所
第10番
ロゴをクリックすれば
一覧表に戻ります
   
神栄山長谷寺 所在地:堺市堺区宿院東3丁目
最寄駅:阪堺線「宿院」下車、東へ約300M
長谷寺は753年(天平勝平5年)西国三十三ヶ所霊場生みの親の徳道上人が開創した。
 その名が示すとおり、聖武天皇が大和・長谷寺(現奈良県桜井市初瀬)を建立後、勅命で諸国に長谷寺を建立させたが、その中で最も古い寺院と言われている。 現在の規模からは想像もつかないが、かっては6坊の塔頭を有し、荘厳な伽藍を構えていたと伝わる。
 本尊の十一面観音は俗に宿院観音と呼ばれるが、大和長谷寺建立の時、本尊の観音像の造営に先立ち、楠の霊木で二尺六寸の小像が試作されたが、これが当寺の本尊としてまつられている。
また、 江戸時代になると、観音菩薩の札所の創設や出開帳が流行するが、当寺でも1766年(明和3年)大和長谷寺の観音開帳が行われたと摂陽奇観に載るなど、大和長谷寺との関係は深い。
 堂宇は1945年(昭和20年)7月の空襲で焼失したが、1948年(昭和23年)に再建され、現在に至っている。本尊と寺宝の「和泉長谷寺縁起」(3巻:大阪府指定の重要文化財)は辛うじて難を免れた。

[参考資料] 『現地解説板』 堺市
         『日本歴史地名体系』(大阪府の地名編) 平凡社
通称フェニックス通りに開かれている門から寺院を望む。本尊の十一面観音は安産にご利益がある。
正面の門から本堂を望む。建屋は鉄筋コンクリート造り。
門の脇には堺市による長谷寺の由緒が記された解説板。日英の2ヶ国語で書かれている。
境内に寺宝の「和泉長谷寺縁起」の解説板が大阪府と堺市の教育委員会名で建てられてあった。
長谷寺本堂
ご朱印
和泉三十三ヶ所観音霊場
長谷寺朱印(堺市)
[2006年5月26日参拝]

寺院-169/TTL-480

1つ前に戻る このページの上に戻る 表紙に戻る

Copyrightc2015.Yoshi Planning.All rights reserved. 写真及び文章の無断使用は禁止します。