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所在地:神戸市中央区熊内町2丁目
最寄駅:JR「三宮」から市バス「90系統六甲道」行きで
「雲中小学校前」下車、すぐ |
瀧勝寺は文武天皇の御代、役行者が布引の瀧に入り修行中、馬頭観音が現れその霊感を得て創建したと伝える。
元は滝寺村(現在の熊内八幡神社の北裏)に有った。かっての地は平清盛が福原に都を遷した際、葺屋庄内300戸を寺領として賜った。
1575年(天正7年)花隈城主荒木村重の謀反に拠る滝山城落城の兵火によって悉く焼失したが、その後復興したという。
江戸時代初めに著された『慶長国図』には山間に「滝上寺」と見え、1617年(元和7年)の『摂津一国御改帳』には「滝寺」と見える。いずれも石高55石余とあり、かっては広大な寺地に七堂伽藍と70有余の僧房や末寺があり、隆盛を極めていた。
887年(明治22年)火災に遭い堂宇が焼失、1920年(大正9年)現在地に移転している。現在地に移ってからも先の大戦で戦災に遭い、現在の堂宇はその後の再建である。
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[参考資料] 『日本歴史地名体系』(兵庫県の地名編) 平凡社 |
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瀧勝寺の入口。
足場が組まれているのは、修復工事中の鐘楼。
先の阪神淡路大震災のとき、建物にひびが入り、これが元で雨漏りがひどくなったとのことである。 |
瀧勝寺本堂。
本尊の馬頭観音像は役行者が布引の滝で修行中感得し、これを刻み滝の東の谷にまつったという。 |
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鬼子母神堂。前の塔は陶器製で、寺が元の布引山中にあるときに、地中から掘り出されたものだという。 |
不動堂。
本尊は大聖不動明王を安置する。 |
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境内にまつられている西国三十三ヶ所の本尊の石像。 |
瀧勝寺の鎮守で、弁財天、照姫稲荷大明神、三宝荒神がまつられている |
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摂津三十三ヶ所霊場 |
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[2008年3月13日参拝] |
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