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所在地:兵庫県伊丹市宮ノ前2丁目
最寄駅:阪急伊丹線「伊丹」下車、北東へ約150m |
金剛院は、有応山善樂寺と号し、904年(延喜4年)に宇多法皇の勅願により醍醐寺の聖宝僧正(理源大師)が薬師如来像を本尊として開基したという古記録が残る。
当初は寺域も広く、塔頭七院があったが、1579年(天正7年)織田信長が有岡城主荒木村重を攻略したときの兵乱に際し、伽藍・僧坊当が灰燼に帰したが、文禄年間(1592〜95)に至り、豊臣秀吉の命で、川辺郡千僧村の願成就寺(現在は安楽院が法灯を受け継いでいる)の地蔵坊、長照法印が中興の祖となり再興している。
江戸時代に入り、1682年(天和2年)に中興2代目長賢法印が堂などを再建したが、1900年(明治33年)に本堂が全焼し、本尊の薬師如来像も焼失しており、現在の本堂は旧持仏堂である。
当山はまたの名を「野の宮寺」と言い、猪名野神社の別当を勤める寺でもあった。境内にある地蔵堂には聖徳太子作と称される地蔵菩薩を祀るが、これはもと猪名野神社境内にあったものを、明治初年の神仏分離の際、今の寺院境内に移転している。
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[参考資料] 『摂津国八十八ヶ所霊場案内記』 古寺顕彰会発行 |
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山門は薬医門形式で1702年(元禄15年)に建立された物だが、、阪神淡路大震災のとき大きな被害を受け、修復されている。 |
本堂には本尊の大日如来坐像(木造)を安置。脇侍として弘法大師、と薬師如来が安置されている。
本堂の前に桜が満開であった。 |
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観音堂には運慶作とする十一面観世音菩薩像が安置されている。 |
境内に建つ町石塔婆。
「永正14年(1517年)8月18日 12丁」の銘がある。道標を兼ね、目的地までの距離が示されている。 |
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摂津八十八ヶ所霊場 |
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[2005年4月16日参拝] |
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