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所在地:阪南市自然田
最寄駅: 南海本線「尾崎」下車、南海ウイングバス(循環)で
「自然田」下車、すぐ。 |
室町時代に成立した能楽の代表的な作品の1つ、観阿弥の謡曲「自然居士」で知られる説教師自然居士は『泉州志』によると、泉南郡自然田村の出身であったところから、自然居士と号したといい、江戸 初期以後、ここ自然田出身説が定着したらしい。現在の阪南市自然田字中ノ湯に生家跡がある。 |
謡曲「自然居士」:京都東山の雲居寺の境内で自然居士が説教をし、7日説法の結願の日に、1人の少女が小袖を差し出し両親の供養を願った。
そこに人買い商人が現れ、少女を連れ去ろうと説教の場に乱入した。自然居士はかの小袖は少女が自らが身売りした代金で買ったものと見抜き、説教を打ち切り、少女に縄をかけ舟に乗って去って行く人買いを追い諭そうとした。
人買いが大津で琵琶湖の浜から船を漕ぎ出そうとしているところへ自然居士は追いつき、人買いと掛け合い。ついには舞を舞い少女を取り戻し、都に連れ帰ることに成功した。
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[参考資料] 『日本歴史地名体系』(大阪府の地名編) 平凡社 |
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生家跡に建つ「自然居士旧跡」の石碑。 |
自然居士生家跡にある銀杏の木。
この銀杏は「自然居士のオオイチョウ」と呼ばれている。
樹齢約450年、高さ166m、直径1.2mで、大阪府天然記念物指定。 |
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敷地内には小さな祠があり、自然居士が祀られている。傍らにはご詠歌「じねんこじ くちにとなえてしんずれば よろづのたから みにぞまします」が掲げられてあった。 |
境内の一角に数多くのお地蔵さんが祀られてあった。
かっては村内各所にあったものが一ヵ所に集められ
たものか。 |