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史 跡
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田口氏の墓 所在地:枚方市田口3丁目
最寄駅:京阪本線「枚方市駅」下車、バス「長尾駅」行きで
「田ノ口」下車、反対方向のバス停前にあり
(JR学研都市線「長尾」下車の場合はバス「枚方市駅」行きに乗る)
田口氏は第54代仁明天皇(在位:833〜50年)の外祖母に当たる人で、これほど位の高い人の墓が、府道144号線の道路わきにひっそりと建っている。
仁明天皇は嵯峨天皇橘嘉智子の子で、母の橘嘉智子は京都嵯峨に壇林寺を創建した人で、壇林皇后と呼ばれる。 この壇林皇后の母が墓の主の田口氏である。また、壇林皇后の曽祖父は橘諸兄である。
 天皇家に直接つながる血筋の人であれば、その墓の真偽が疑わしくても「宮内庁管轄」となり、それなりの保護が加えられているのに、田口氏は外戚ということで、宮内庁は我関せずと言うところだろう。
 仁明天皇は833年(天長10年)即位した機に、外祖父橘清友と外祖母田口氏に正一位を追贈している。
 田口氏の墓は「延喜式」(諸陵寮)には「小山墓」として「贈一位田口氏、同天皇外祖母、在河内国交野郡、兆域東西三町、南北五町、守戸二烟」とあり、かってはその位に相応しい規模の墓であったようだが、開発の波に押され、これ以上は小さくならないところまで、追い詰められている。

[家系図]
橘諸兄─橘奈良麻呂─橘清友
                  ├─ 橘嘉智子(壇林皇后)
        田口親人─田口氏    ├─ 仁明天皇
                      嵯峨天皇

[参考資料] 『現地解説碑』 枚方市教育委員会
          『日本歴史地名体系』(大阪府の地名編) 平凡社
田口氏墓 バス停の横、生垣の中に墓はひっそりとあった。
この地は枚方市の史跡に指定されている。
バス停の後ろにある生垣の中に墓がある。
前の道は交通量も多く、墓地という環境ではない。
田ノ口バス停

史跡-136/TTL-571

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