塩の道・散策 2003/11月23日

青崩れ峠

相良を基点として塩尻へと続く塩の道・ここは国境の青崩れ峠!

水窪中心部から車で20分ほど兵越峠方面に車を走らせると、草木トンネルが見えてきます。
この草木トンネルの少し手前から右折(反対車線を横切り)して、林道のような細い道を上り、
S字の急カ−ブを過ぎればすぐそこが足神神社になります。
たぶん、トンネル手前右折地点からは車で5〜6分というところでしょう。
(この足神神社のすぐそばには、しっぺい太郎の墓もあります<写真2>)

更に車を進めること10分〜15分、道路の少し広くなった所が登山道の入り口、この道路脇の
スペ−スに車を止めて、今回はここから歩くことにしました。<写真1>
道標にも青崩れ峠まで20分とありますが、ゆっくり歩いても30分はかからないと思います。
のんびりと石畳の感触を味わいながら散策するとよいでしょう。
(歩き始めてまもなく左手に腰掛岩があります。<写真3>)

峠はちょっとしたスペ−スがあるので、シ−トなどを広げてお弁当を食べることも出来ます。
(但し、他の人達の邪魔にならないように)
この日は信濃側から峠に向って強い風が吹き上げておりましたが、この休憩場所は少し低い
所に有り、うまくその風を遮ってくれました。

今回は5人、ここで約1時間の休憩となりましたが、この間兵越峠から2時間かけてここまで
歩き、更に熊伏山に登る人や熊伏山から下りてきたひとなど、何人かの人達と出会いました。
頂上は防寒手袋をしていても手がちぎれそうに痛かったとか ‥‥‥

気のあった仲間で自然とのふれあいを楽しむ人もいれば、中には独り歩きの登山者もいます。
私が出会ったその人は、熊伏山から下山してきたようですが、峠の石仏の前にくるとちょっと
そこに立ち止まり、帽子を少し上げぴょこんと頭を下げると、そのまま足早に下山して行きま
した。
それを見た私はその人の一連のしぐさが、極、当たり前の如く実に自然体で行われたことに、
思わず感動をしてしまいました。
道中の無事を祈り、道中の無事に感謝する、真にその気持ちが伝わってくるような一瞬の光景
でした。

<メモ>

足神神社から歩くと峠まで約1時間半程度で行けます ‥‥ 前回はここから歩きました。
(土日は神社の売店の方がおりますので、駐車のお願いをした方が良いでしょう)

トイレは足神神社にもありますが(仮設)草木トンネル手前を右折してすぐ左側にもきれいな
トイレがあります。(右折・左側とは往路を基準)

私がここを訪ねたとき、湧き水をポリタンクに汲み上げているご夫婦がおりました。
「とても美味しいから飲んでみなさい」と言われて一杯戴きましたが、この人達はよくここに
くるそうで、2月頃までは凍結して来れないので、年内にもう一度訪ねるということです。
車のバッテリ−を電源としてポンプで汲み上げる様は、いかにも手馴れたものでした。
それと容器も大きなものではなく、2g程度のものを沢山持ってきていましたが、これは蓋
を何度も開閉する必要がなく、水を長持ちさせるという生活の知恵でしょうか。

<歴史・文化・e.t.c>

足神神社(ガイドブックより)
信濃と遠江を結ぶ信州街道は「塩の道」として知られている。
その長く険しい青崩れ峠への街道に、ひっそりと建つ足神神社は700年もの昔、池島守屋
庄屋地の先祖が、当地を通りかかった北条時頼の足痛を治したことから、時頼の命によって
足神神社として祀られたと伝えられている。
昔の旅人たちは、この神社の湧き水で足を清め、一心に足の無病息災を祈願した。

しっぺい太郎の墓(ガイドブックより)
しっぺい太郎とは民話に出てくる犬の名前。
遠州で怪神とわたり合い退治したが、深手を負い飼われていた信州の寺に帰る途中、ここで
息絶えたと言われている。
遠州磐田市の見附天神と伊那の駒ヶ根光前寺、かなり離れた二つの場所に共に伝わっている
民話というのが、いかにも不思議。

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