ワン君と散歩

ワン君

我が家のワン君(仮名)はちょっと恥ずかしがっています!
(でも本当は吊橋が怖くて目隠しをしているのです)

もう随分前の話ですが ‥‥
日課となっている我が家のワン君と早朝散歩をしていると、向こうから3人の女性が
歩いてくる。
すると、なぜかそれまで颯爽と歩いていたワン君が突然急ぎ足になった。
彼との付き合いの長い私は咄嗟にこれは「もよおしたな!」ということを直感した。
そしてその3人の女性とすれ違ったまさにその時、こともあろうに「ブ−ウ、プツ」
その直後、うしろで小さな声が ‥‥‥ 「ちょっと今のあなた?」
「冗談言わないで」と相手の女性が応える声が聞こえた。
「あなた?」ともう1人に聞いているらしい。
「 ‥‥‥ 」 どうも自分ではないと首を横に振ったみたいだ。
「でしょ、じゃあ」という声と、含み笑いが段々遠ざかっていく。

私にはこの最後のかすかに聞こえた「じゃあ」の言葉がひどく気になる。
この場合「じゃあ、やっぱりあの犬と散歩をしていた人ネ」となるからだ。
冗談じゃあない、それはとんだ濡れ衣というものだ。
怒れることに我が家のワン君、例の「ブ−ウ、プツ」の直後から私の顔を見上げながら、
まるで「お前だぞ」と言わんばかりに悠然と歩いている。
まったくこいつも大した『役者』だぜ。

<メモ>

実は我が家のワン君はとても小心者なんです。
トップの写真は伊豆の城ケ崎海岸のつり橋を渡った時のものですが、つり橋が怖くて
つい抱っこ、そして自分から足で目隠しをしたんです。
これを見た周りの観光客は大喜びでしたが、つり橋を渡り切った途端、いつもの彼に
戻って颯爽と歩き始めたので、またまた周りは拍手喝采。

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