市左衛門

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高野(市左衛門)家住宅
 高野(市左衛門)家住宅は幕末、維新の頃に建て替えられ約150年を経過した古民家で、平成20年までは実際に居住しておりました。

 住宅の構造は、木造平屋建(一部二階)、四方せいがい造りで、軒を高く、明かり窓を設け、軒の出を深くとるなど豪雪地特有の構造です。又、内部は二重梁として雪の重みに耐えるよう堅牢な構造となっております。
 広間や囲炉裏はイベントホールとして、ミニコンサートや句会・生け花教室等地域の皆さまや諸団体の皆さまにご利用頂いております。

 周辺の自然は、四季折々に姿を変え、昭和初期の山村風景を色濃く残し訪れる人を癒してくれます。高野(市左衛門)家住宅と積邨ギャラリー飛蟲舎は平成22年度第3回長岡市都市景観賞を受賞しました。


都市景観賞

 長岡市が設定した『景観賞』は他に類のない幅と深さを持っている政策の一つである。 “創る・守る・育てる”という視点から、長岡地域の自然と共生の歴史を通して培ってきた貴重な文化的成果を市民の宝として顕彰するものである。三年に1回の選定から始まってすでに3回。その間市町村合併などもあり、その対象地域は大きく広がっている。

 第3回に選ばれたのが『高野(市左衛門)家住宅と積邨ギャラリー飛蟲舎』である。150年の歴史を持つ民家。それを取り囲む広大な花菖蒲の池。背景の杉や竹林が里山の原形を残す。馬小屋を改造して作られた画廊と相まって、地域社会の人々の文化的イベントのメッカとなっている。

 日本の原風景が、四季折々に演出され、茶会や尺八、民族踊りなど多彩な文化の時間が流れてゆく場である。その地に生きた人達が協力して守り続けている姿は美しい。

長岡造形大学理事長  豊口 協    

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