EF58は175両製造され、製造時期・改装によりその形態はバラエティー豊富です。関心の無い人がみたらどこが違うのかと思われるでしょうが、マニアからすれば少しの違いは大違い。Nゲージ製品も近年ではかなりラインナップが増え、形態の違いも楽しめるようになりました。また、国鉄のELとしては珍しく塗装バリエーションも楽しめます。今回は大まかな形態の違いで、所有しているEF58製品を分類して整理してみました。(ご紹介している所有車輌以外にも製品は沢山あります) 尚、表記等、内容に誤りがありましたらご指摘下さるようお願い致します。
デッキ付き旧車体(1〜31号機)
EF58 6号機 ワールド工芸

実車の箱型旧車体は31両生産されました。この製品は6・12・14・27号機がプロトタイプになっています。尚、実車の31両は後に流線型の新車体へと改装されました。購入時期は'90前半。(写真左はKATO製EF57)
旧車体製造途中から製造された新車体(35〜36号機)
EF58 36号機 
モア(ボディー) KATO(本体)

製造途中の箱型の旧車体に流線型の運転席部を取付け製造されたため側面窓が旧車体の名残を受け7枚ある変わり者です(35号機も同様)。製品ボディは真鍮製でKATOのEF58本体に合わせて製造されています。
実車の32〜34号機は旧車体として製造されましたが流線型車体へと改装されずEF1832〜34としてデビューしたらしいですね。
流線型新車体初期製造グループ(37〜70号機) 大窓機
KATO 初期大窓 茶

大窓は流線型で新製された初期グループ。この製品はその初期の頃をプロトタイプとしています。大窓・縦型フィルタが特徴です。
KATO 後期大窓 ブルー

初期製造グループの後年の姿をプロトタイプとした製品。大窓・水切り付き・縦型フィルタが特徴です。
小窓機(71号機〜)
KATO 初期形小窓特急色

実車は昭和29年の第4次増備車の71号機以降前面窓が小窓に設計変更されています。写真のカマは’03発売KATOの特急色です。原形小窓(Hゴム支持でないタイプ)の茶及びブルー一般色の現行製品は存在しないようで、KATOの旧製品がこれに該当するようです。
Hゴム窓機
TOMIX Hゴム・一般

新製・改装含め58の大半を占める代表的な形態のHゴム窓。この製品は小窓、水きり付き、黒Hゴム、縦型フィルタが特徴です。
TOMIX Hゴム・茶

こちらも小窓、黒Hゴム、水きり付き、縦型フィルタが特徴。現在保存機として活躍中の122号機もこのタイプに属するでしょう。
TOMIX Hゴム・横型フィルター・一般

小窓、黒Hゴム、水切り付き、横型フィルタが特徴。現在活躍中の157号機もこのタイプに属するでしょう。
上越型
KATO 上越形ブルー

上越線で活躍したEF58は耐雪装備を施した迫力スタイル。製品はひさし、小窓、Hゴム、縦型フィルター、スノープロウが特徴。ひさし、大窓も製品化して欲しいところです。
KATO 上越形茶

上越形も製造当初は茶色が標準。89号機が’84〜’99の間イベント用に茶色塗装に変更され、様々なイベント列車を牽引して活躍していたのは記憶に新しいところです。製品はひさし、小窓、Hゴム、縦型フィルター、スノープロウが特徴。
御召機
KATO お召し機・61号機 (旧製品)

いわずと知れたEF58の代表格。お召列車専用として製造されましたが、数多くのイベント列車の牽引も行っています。
形態としては大窓、水切り付き、縦型フィルタの特徴を持っています。’90代、KATOのEF58のラインナップがこの製品しか無いという寂しい頃があったのを覚えています。
KATO お召機・61号機 (現行製品)

旧製品とは比べるまでもなくシャープなディテールで質感を感じます。KATOの技術の粋を集めた製品と言っても過言ではないのでしょうか。また、お召列車1号編成も発売され列車も含めロイヤルエンジンを堪能できるのはありがたい限りです。ただ実車は平成になってからお召運用が少なくなっているのは残念です。
TOMIX 60号機 御召予備機

61号機の予備機という影の存在として活躍した60号機。実際、お召の運用についた事は少ししか無かったそうです。小窓、水切り付き、Hゴム、横型フィルターが特徴。
KATO 60号機 お召予備機

’04購入。製品は昭和54年の「愛知植樹祭」のお召予備機運転時の仕様をプロトタイプとしているそうです。61号機同様素晴らしい製品ですね。
塗装変更機
青大将
KATO 青大将(旧製品)

'80年代購入。KATOの旧製品は小窓・水切り付き・縦型フィルタが特徴。現行製品に比べ緑が薄く様々な意見があるようです。発売当初は私が通っていた模型店では結構在庫があったようですが、その後品薄になり、再販はあったものの現行製品が発売される迄かなり長い間コレクターを悩ませた製品でもあったようです。しかし、小窓という点では今でもコレクトアイテムかもしれません。
青大将
KATO 初期形大窓青大将

大窓・縦型フィルタが特徴の青大将。写真のカマは57号機にしていますが、マイクロエースから発売された製品(下:57号機)と競合してしまいました。予想通りの人気で発売後直ぐに店頭から姿を消してしまいました。
青大将
マイクロエース 57号機

青大将特急つばめ東京発下り1番列車編成(機関車は57号機)として発売された製品。こちらも大窓・縦型フィルタが特徴のカマ。57号機当初の緑色の台車も再現したこだわりを感じる製品です。
青大将
エンドウ

’70末期の製品、真鍮製で小窓・ひさし・縦型フィルタが特徴。この特徴の青大将は実在したのか謎です。ナンバーは152号機ですがこれは青大将としては存在していないようです。最近のプラ製品と出来を比べるのは酷ですが、金属製のノッペリ感が以外と気に入っています。これを買うために一生懸命小遣いをためたものです。
31号機試験塗装
KATO製品塗替え

実車は試験塗装の第1段として塗装変更されたカマです。KATOの初期大窓をベースに塗替えました。車体の色は青3号、車体裾のスカートは黄かん色です。(雰囲気重視で細かい点はご容赦下さい)形態的には大窓、縦型フィルタが特徴です。
特急色
KATO 初期形小窓特急色(左)
KATO 特急色(旧製品)(右)

最新製品(左)はディテールが更に細かくシャープになっているのが分かります。大きな違いといえば台車の色。グレー台車は特急色登場時の姿で後に黒に改められたそうです。エアータンクも最新製品では車体色同様に青く塗装されています。
小窓、水きり付き、縦型フィルターが特徴。
(写真右旧製品はナンバー紛失)
4号機試験塗装
KATO製品塗替

フランスの鉄道を参考にしたと言われる試験塗装。Nゲージとしてはホビーセンターカトーから発売された超レアなアイテムが有名ですが、EF58のバリエーションとして是非欲しかったため簡単な塗替えで自作しました。(細かい点はご容赦下さい)
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