CPUのクロックアップを試す場合には,マザーボードのBIOSセットアップメニューで行うことがほとんどだ。
しかし、CPUの限界を超えた動作クロックを設定した場合は、パソコンの電源を入れた直後にハングアップしてしまうことがある。
しかも、BIOSセットアップメニューすら起動できない場合は、CPUの動作クロックを元の数値に変更することもできない。
このような状況に陥った場合は、マザーボード上に用意されている「CMOSクリア」機能を利用して、BIOSセットアップメニューの内容を工場出荷状態に戻せばよい。
ほとんどのマザーボードにはCMOSクリア用のジャンノマピンが用意されており、BIOSセットアップメニューの設定を強制的に工場出荷状態に戻せるようになっている。
このジャンパピンの位置は、マザーボード上に取り付けられるバックアップ用ボタン電池のそばに用意されていることが多い。
なお、マザーボードによっては、このようなトラブルを避けるために独自の仕組みを用意しているものがある。
たとえぱ、ABITのマザーボードでは、パソコンの電源を入れるときに Insert キーを押しながら起動すれば、BIOSセットアップメニューの内容が自動的に工場出荷状態に設定されて起動するようになっている。
また、ASUSTeKのマザーボードでは、電源を入れたあとにハングアップした場合、次の起動時に自動的にCPU動作クロックを最低クロックに設定して起動するという機能が組み込まれているものもある。
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