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起動しなくなった Windows を復旧したい。
CD-ROM から実行できる Windows 互換OSを利用する。
 
どうしても Windows が起動できないような状況になった場合は、データを退避し、 Windows を再インストールしてしまったほうが手っ取り早い。
しかし、
・ハードディスクを1パーティションで利用している、
・ハードディスクの取り外しが面倒、
・別のパソコンが用意できない
など、データの退避か難しいケースもある。

このような場合に備えて、「ERD Commander2003」のようなシステム復旧専用のユーティリティを用意しておく手もある。
ERD Commander2003 は、緊急ダウンロード版として販売されており、 ダウンロードしたファイルからブータブル CD-R を作成しておけばいざ Windows が起動できないときでも、 作成した CD-R から直接パソコンを起動してシステムを復旧できるのだ。WindowsXP が標準で認識するイーサネットカードならば、 ERD Commander2003 上で利用できるため、重要なファイルを LAN 内のほかのパソコンヘコピーするといったことも容易に行える。 ERD Commander2003 ユーザーインターフェイスは WindowsXP に似ている、というよりも WindowsXP そのものである。 これは、ERD Commander2003 が使用している OS が、英語版 WinPE(Windows プレインストール環境)だからである。 WinPE は、DOS の代替となる最小限の WindowsXP で、一部のアプリケーションはそのまま実行できるのである。 WindowsXP が標準で対応するイーサネットカードを利用できるのも、これらのドライバが最初から含まれているからだ。 ERD Commander2003 は、データの退避に利用できるほか、「システムの復元」で作成された復元ポイントにアクセスできるため、 システムの復元を利用して Windows が起動できる環境に戻せる可能性もある。 また、Administrator アカウントのパスワードをリセットできる「LockSmith」や、 削除してしまったファイルを復元する「FileRestore」といった便利なツールも用意されているので、 緊急時に備えて持っていても損はないだろう。 ただし、複数のシステムで自由に利用できるのは購入から5日間に限定され、 それ以降は登録した1台のコンピュータのみでしか利用できなくなってしまう。 また、英語版のため日本語表示には対応していない。
 
参考:PC Japan 2003/09 Page57
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