「家族の会」がつくった、認知症発見のめやす

 日常の暮らしの中で、認知症の始まりではないかと思われる言動を、「家族の会」の会員の経験からまとめたものです。医学的な診断基準ではありませんが、暮らしの中で目安として参考にしてください。
 いくつか思い当たることがあれば、一応専門家に相談してみることがよいでしょう。

①物忘れがひどい

  • 今切ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れる。
  • 同じことを何度も言う、問う、する。
  • しまい忘れ、置き忘れが増え、いつも探しものをしている。
  • 財布、通帳、衣類などを盗まれたと人を疑う。

②判断、理解力が衰える

  • 料理、片付け、計算、運転などのミスが多くなった。
  • 新しいことが覚えられない。
  • 話のつじつまが合わない。
  • テレビ番組の内容が理解できなくなった。

③時間、場所がわからない

  • 約束の日時や場所を間違えるようになった。
  • 慣れた道でも迷うことがある。

④人柄が変わる

  • 些細なことで怒りっぽくなった。
  • 周りへの気遣いがなくなり、頑固になった。
  • 自分の失敗を人のせいにする。
  • この頃様子がおかしいと周囲から言われた。

⑤不安感が強い

  • 独りになると怖がったり寂しがったりする。
  • 外出時、持ち物を何度も確かめる。
  • 頭が変になったと本人が訴える。

⑥意欲がなくなる

  • 下着を替えずに身だしなみを構わなくなった。
  • 趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった。
  • ふさぎ込んで何をするのも億劫がり、嫌がる。