野球のペナントレースがスタートして3週間。昨年後半は色々ごたごたが 続き、どうなることかと思いましたが、無事に二リーグ存続でほっと一安心 です。楽天やソフトバンクなど新しい名前を見かけると、新鮮味もあって例 年以上にパ・リーグの動向にも目がいきます。交流戦の方も今から楽しみで すね。 それにしても長年盟主として君臨してきた巨人の惨状はどういうことでし ょうか。成績の方はまだスタートしたばかりですし、あれだけの戦力ですか らこのまま終わるとは思いません。ただ人気低迷の方は相当深刻です。TV 局の視聴率は、一ケタ台に低迷、実数カウントになった観客動員数では今や 阪神に負けているような有様です。ON時代から20年以上野球を見てきた者 としては隔世の感すらあります。 松井の流出など大リーグに人気が移ってしまったことが一因と言われます。 本当にそうでしょうか。阪神を含め地元密着型を打ち出しているソフトバン クや日本ハムなどはお客さんが集まっています。確かに大リーグも面白いけ れど、野球ファンは応援しているチームの試合にこそ燃えるものがあるので す。アメリカの野球チーム同士の試合にそこまでの思い入れは持てません。 (少なくとも私には無理です) 巨人人気の低迷の元凶は、ここ数年続けてきた他チームの有力選手を引き 抜いてズラリと並べた無節操な補強ではないでしょうか。生え抜き選手がほ とんどオーダーに並ばないチームに愛着が感じられる筈がありません。阪神 が同じ事をしてほとんどの選手が他チーム出身の選手だったら、私は応援す る気をなくしてしまうでしょう。野球ファンは、チームへの愛着と同じぐら い個々の選手に愛着があるものです。下積みの長かった選手や故障で低迷し ていた選手が活躍する姿ほど愛しいものはないのです。たとえば去年なら福 原、今年なら太陽の復活ですね。そこには間違いなく大きなドラマがあるの です。 「たかが選手が・・・」とおっしゃった元オーナーの金満補強の結果が現 在の「ファンが愛着を持てないチーム」の姿だと思います。野球をやるのも 見るのも人。結局人の気持ちを理解しようとしない人が経営者になってはい けないということですね。良い反面教師にはなりそうです。 コラムトップへ |
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