平成44年の大阪は、人口予測では次のようになっています。

(「将来人口推計の視点」ぎょうせいを参考にしました)

1 人口は8,700万人から7,650万人へ約13%減少

2 65歳以上は1,500万人から2,150万人へ約43%増加

3 15歳以下は1,200万人から850万人へ約30%減少

4 16歳から64歳人口は6,000万人から4,650万人へ23%減少


もし現在の大阪が100人の村だったら、65歳以上が17人、15歳以下14人、

16歳〜64歳は69人で構成されています。そして、平成44年には全体が87人

に減少し、65歳以上が24人、15歳以下10人、16歳〜64歳は53人の村になる

ということです。ちなみに東京は平成44年でも人口はほぼ現在と同じ1200

万人を維持し、滋賀県は逆に人口が13%増加するそうです。


このように、人口減少時代といっても地域でもかなり差がありますが、近

畿圏は、滋賀県を除けばかなり厳しい人口の減少局面が続くことになると

予測されています。


現在、参議院選挙で年金問題が大きな争点になっています。しかし、年金

問題はあくまでも人口減少の結果起きてくる問題のひとつに過ぎません。

本質は人口減少時代にどういう日本を目指すのかということでしょう。た

とえば人口減少を防ぐために移民政策を取るのか、このまま人口減少を受

け入れ、それに見合った社会を作っていくのか。現在はまだ人口は増加し

ているのでマスコミ等も真正面からは取り上げていません。しかし、2006

年から人口が実際に減少し始めるので、おそらく次かその次の国政選挙で

はこの問題が必ずクローズアップされると思います。


私自身は、これから縮小する大阪経済の中で生きていくわけですが、その

厳しい現実に目をそむけず、むしろ積極的にこの問題を見つめて、クライ

アントさんや多くの仲間と共に準備を進めていきたいと思っています。


現在私と同年代の人達で実施しているアークブレインズという勉強会もそ

の一つです。まだ、試行錯誤中ですが、将来の夢としては大阪経済の活性

化の一助になるような相互扶助集団、創業者支援集団になればいいなと思

っています。あまり大風呂敷を広げるのは好きではないので、ここではあ

くまでも夢として書いておきますね。とりあえず、人口減少時代に向けて

今は一歩一歩出来る事を進めていきたいです。


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