兵庫県産ギフチョウ標本写真1

(城崎郡日高町産6個体)

標本をクリックすると拡大されます

兵庫県城崎郡日高町産

地形図を買ってきて眺めてみると、八鹿町から日高町にかけて林道が続いています。この林道は標高800M前 後で尾根を縫うように走っており、正にこの時期のギフチョウを採る為にあるような林道と思えました。

8:00頃に到着し、先ずは下見ということで、美味しそうな植林斜面に入ってみると、あっさり大きな葉っぱ のカンアオイが見つかりました。
「おお!これはええポイントみたいや。この環境なら10頭は固いな・・・。けど、時間的にまだ早いし、ここは 帰りに寄るとして、別の場所を探してみよう。」
ということで、蘇武岳方面に行ってみると、そこには既に蝶屋さんがネットを持ち佇んでおられます。 私は人が居ると、そこで採る気になれないので、見晴らしの良い場所に登り、双眼鏡でギフチョウが居そう な所に目星を付け、そこに行ってみることにしました。

行ってみると、まあ、ぎょうさん居りまして、チョイ時期遅めのようで、きれいなのを選び採りでしたが、 短時間で満足し、朝に下見しておいたポイントへと向かいました。時刻もちょうど良い頃です。
「今ごろいっぱい飛んでるやろな…。」
と、ほくそ笑みながら林道を快調に走り、到着です。おって当たり前、「どれから採るか、迷うんとちゃうかな ♪」と思いながら、植林斜面に踏み込んだのですが、全然おりません。
「そんなハズはない。きっと何処かに居るはずや!」と思いながら斜面を探索するのですが、1頭も出てきま せん。
この環境で1頭も居ないとは…。

日本海側でも、こういうことがあるのですね。
勉強になりました。