京都府産ギフチョウ標本写真11

(京都市北区産その二・6個体)

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京都府京都市北区
1994年04月14日
採集・展翅:西口 隆
京都府京都市北区
1994年04月14日
採集・展翅:西口 隆
京都府京都市北区
1994年04月14日
採集・展翅:西口 隆
京都府京都市北区
1994年04月14日
採集・展翅:西口 隆
京都府京都市北区
1994年04月14日
採集・展翅:西口 隆
京都府京都市北区
1994年04月14日
採集・展翅:西口 隆

 1994年といえば、私が蝶屋として本格的に復活した、ごく初期になります。
 京都市北区の、この辺りがギフチョウのポイントであることは、高校生の頃から知っておりましたし、蝶 屋休業中に、仕事でこの辺りを通過したときにも、ネットを持った方を見かけたものですから「未だいる のだな」と思っておりました。
 このときは復活して間なしで、探索勘は未発達だったのですが、適当にスギの植林斜面を登ってみると、 幸運にもそこが良いポイントだった訳です。
 ここの環境は雑木林など全く無く、手入れの行き届いたスギの植林地ばかりです。こんな環境ですが、谷 の下部にはミヤコアオイとフタバアオイ、斜面の上部にはサンインカンアオイが生えておりまして、見か けによらず、食草の豊富な場所でした。
 この地域は『北山杉磨き丸太』生産の為、当地特有のスギの手入れ方法、即ち、スギの枝打ちを頻繁に行 い樹形を独特のかたちの仕上げるので、スギの植林斜面とは言ってもカンアオイ類の「元気さ」を奪って しまうほど、真っ暗になることがほとんどありません。このことが原因で、ギフチョウの生息環境が維持さ れてきたのでしょう。