九州産キマダラモドキ

裏面

キマダラモドキといえば明るい疎林で木の幹にまとわり付いているというのが一般的なイメージではな いでしょうか。

ところがこの産地は広い草原内に生息しています。
草原でヒョウモン類を探しながら歩いていると、足元から突然飛び出し、すごいスピードで約20m先の草 叢に潜り込みます。
最初は何という種類なのか判らず、蛾ではないかとも思ったのですが、どうも気になり、気合を入れて採り に行くのですが、約5m以内に近づくと必ず飛び出し、また約20m先の草叢に潜り込みます。こうしたこと を何度も繰り返し、ようやく採ってみるご覧のように、信州産なんかとはかなり雰囲気の違うキマダラモ ドキです。
「これは、エエモンや!」
ということで、オオウラギンヒョウモンの観察よりも、本種の採集を優先したのですが、とても敏感で、 見た個体数の割りにはあまり採集できませんでした。