案外見過ごしてるかも?マルバネルリマダラ

表面

マルバネルリマダラといえば、Euploea属の迷蝶のなかで、最も採集観察記録の多い種ではないで しょうか。
ところが私、何度も八重山に行っておるのですが、実はこのときまで本種を採ったことがありませんでし た。

この個体を採る少し前に、バンナ岳で出会った蝶屋さんとお話していると、「今日、マルバネルリマダラを 3頭採った」と仰います。
1日で3頭も採集ということは、かなりの数の個体がここ石垣島に入った可能性が高く、今までツマムラ サキマダラだと思い込んで見過ごしていたEuploeaの中に本種が紛れていたかも知れません。
「これはいかん、このままでは私の目が節穴やということを、証明してしまうやん。ここからは、きっちり Euploeaを見ていくぞ!」
と気持ちを切りかえました。

以後、少しでもおかしな感じのツマムラサキマダラを見つけると、必ずネットインし、ツマムラサキマダラ であればリリースします。
この作業を何度もくりかえし、ようやく採れたのがこの個体でした。