京都では狙っても採れないウラミスジシジミ

表面

まだ本格的に蝶を始めたばかりの中学3年生でした。
この日は生物部昆虫班の採集会だったので、同級生のM氏とH氏、あと後輩の2名を加え、総勢5名で行っ たのだと思います。
当時定番だった京福電鉄出町柳駅に集合、岩倉駅から左京区静原に抜けるプランでした。途中の村松町に ある仏教大学グランド付近で、オオムラサキやミドリシジミを目撃したように思うのですが、記憶が定か ではありません。
元々、左京区静原に抜けるはずだったのですが、どこかで道を間違えて左京区市原に出てしまいました。 ただ、結果的にはこの方が良かったようです。

採集地点は現在でも在る砕石場の南にあったコナラ主体の雑木林でした。
先にM氏が1頭採集し、見せてもらうと本種です。当時の私は、本種がとてつもない珍品だと思い込んで いたので、すっごく羨ましく思ったのですが、
「こんな所にも居るんや…、1頭居るということは、もう1頭ぐらい居るに違いない。よっし、絶対に採った る!」
と燃えたのを憶えています。

今から想うと、2段つなぎの竹竿に30センチのスプリングネットで、本種のような珍品(京都市では) が、よく採れたものだと不思議に思っております。
実際、京都市内の平地性ゼフィルスのポイントを何ヵ所か知っている『今の私』でも、狙って採る自信は 正直言って、ありません。