ヤマトシジミ異常型

裏面

この個体は、蝶研フィールド Vol.15 No.10 (172) Oct.2000 p.30に発表済みです。

このとき高校3年生。当時の国鉄で、M氏(このたわごと解説には何度も登場)とH氏(今は某国立大の 教授)と一緒に行ったはずです。狙いはもちろんクロツバメシジミです。

この日、クロツバメシジミは確かM氏が1頭採集しただけで、私はずっと採れていませんでした。
帰る列車(未電化だったと思う)の発車時刻が近付いており、半ば諦めながらアスファルト道路をダラ ダラ歩いていると露岩下部の道路縁(こういう場所で採ったとM氏から聞いていた)にヤマトシジミに しては黒っぽい蝶がチラチラ飛んでいます。きっとこれがクロツバメシジミだろうと思い、ネットインし てよく見ると異常型のヤマトシジミでした。

とっても嬉しかったのですが、クロツバメシジミが採れなかった悔しさの方がチョッと勝っていた私で す。
ここでも、餅を搗いたような性格を発揮していますね。
けれども蝶屋は、目的の蝶が採れるまでその悔しさを忘れるべきではないと思いませんか?