不幸の始まり利尻のゴマシジミ

表面

離島での採集はここ利尻島が初めてでした。私の離島好きはここから始まった訳です。
利尻島での本種のポイントは、鴛泊の港が良く見えるペシ岬です。
これまで、ゴマシジミは内陸部でしか採ったことがなく、ここまで海に近い所で、本種がそれもけっこう多 い個体数で生息しているなんて、ちょっとした驚きでした。

で、何が不幸の始まりだったかというと、それはウニです。
どういう経緯だったのかは忘れてしまったのですが、一緒に採集していたM氏とK氏(初登場、大学に入っ てからの出合い)そして私の3人が、とれとれ、しかも大量のエゾバフンウニを地元の方にいただき、その 場で、まさに貪り喰ったのです。(それまでロクなものを口にしていなかったもので…)
それはもう、とっても美味しゅうございました。生ウニを食べたのはこのときが初めてだったもので、
「ウニというのは、こんなにも美味いものなんや」
と感動いたしました。

ここからです、不幸が始まったのは。
お値段の表示がないような(と言っても廻ってませんよ)お鮨屋さんで、ウニを握っていただいても、 この時の利尻ウニの味を舌が記憶している為、京都で食べるウニは美味しく感じないのです。

最初に一番美味しいものを食べてしまうと、以後、不幸になってしまうというお話でした。