グリグリと取っ手を回して

表面

この表題、なんのこっちゃ分らないと思います。
1978年当時、国鉄平岩駅前の公衆電話は、本体右側面から、にょきりと突き出した取っ手をグリグリと回し て交換手のオネーさんを呼び出す型だったんです。いや〜驚きました。そしてその使い方が解らなかった んですよね。

電話をかけようと、いつも通り10円玉をスロットに落としたのですが、発信音は聞こえてきません。おかし いなと思い電話機を良く見ると、受話器をあげて取っ手を回すように、と書かれています。指示通りにする と、交換手の方が出て
「何番へおかけでしょうか?」
と尋ねてくるのです。そこで番号を告げると
「10円玉を入れ、しばらくお待ちください」
と仰るのでその通りにして、10円玉が落ちた瞬間、短く
「お繋ぎします!」
という声が聞こえたかと思うとすぐ、相手の電話への呼び出し音が聞こえました。そこからは通常通りで す。
イイ経験をさせてもらいました。

で、このヒメギフはそのとき採集した個体です。初めて採ったヒメギフという以上に、電話機の思い出の方 が強烈に印象に残っています。