波照間島1980年産カクモンシジミ

表面

前年秋に波照間島でソテツシジミが採れていると、京大方面から情報があり、「ひと山当ててやろ」うと 意気込んで行ったのだと思います。

初めての八重山でした。船で大阪南港から出発。有村産業の『飛龍』で那覇まで、そこで『玉龍』に乗り換 え石垣港にたどり着くまで船中で合計3泊したような記憶があるのですが、ちょっとあやふやです。
石垣に着いたその日は、地元の同世代の方二人と泡盛を飲んで酔っ払い、無謀にもバスターミナルのベン チでシュラフにくるまり寝てしまいました。次の朝、鏡に映った自分の顔は、腫れあがり、自分の顔とは思 えません。そう思いっきり蚊に刺されていたわけです。

で、このカクモンシジミですが、ソテツ探索にも飽き、冨嘉の集落はずれで採ったものです。当時、カクモン も採れていると聞いていたので、あまり感動はなかったのですが、このとき採っておいて本当に良かった。 以後、よく採れていた1980年代は蝶屋を休止し、復活してからは、2003年に与那国島でそこそこ採れたの以 外ほとんど記録がありませんでしたからね。

ほんと、迷蝶は採れるときに採っておかないと・・・。