京都市左京区のオオムラサキ

京都市左京区産 雄 表面 京都市左京区産 雌 表面
オオムラサキ…。
力強くて、大きくて、重量感があって、そこそこ珍しくて、そして雄の妖しい紫がカッコ良くて、ホントに イイ蝶なのに、最近、京都市の市街地周辺で、私は見ていません。

京都市のオオムラサキと言えば左京区の岩倉でした。
最近、岩倉には行っていないので、今の岩倉がどのような状況なっているのか判りませんが、高校生の頃ま では、ゼフィルスを採っていると、叩いたクヌギから驚いて飛び出してくることが時々ありました。
ただ、この当時でも狙って採れるものではなく、そんに多い種ではなかったのですが、シーズン中に何度か は必ず見ることができる蝶でした。
今でも村松町あたりには居ると思うのですが、確認はしていません。

ここに貼り付けた個体を採集した場所は、岩倉ではありませんが、同じ左京区の某所です。
今ではこのポイントの近くに宅地が造成され、採集した1994年当時からは環境がかなり変わってしまいま した。
発生木と思われるエノキは残っているのですが、低い位置で樹液の出ていたクヌギの周辺がゴミ置き場の ようになり、成虫の餌場ポイントが消えてしまいました。
本種の場合、低い位置の樹液に飛来した個体を見ることは容易ですが、それ以外の状況で見ることはかな り難しくなります。
未だ居るとは思うのですが、こうなると事実上見ることができなくなってしまいますね。