翅形がチョッと変な初めてのウスイロヒョウモンモドキ

裏面

私がまともに蝶屋をやっていた第一期は1973年〜1980年(といっても79、80年はかなりエエ加減な蝶屋で したが…)でした。以後1981年〜1992年まではほぼ休眠期で、1993年に完全復活し現在に至っています。
復活したとき驚いた事が二つあります。一つはギフチョウがえらいブームになっていた事と、もう一つは 「草原性の蝶」のほとんど全種に、衰亡の危機が差し迫っている事でした。

この復活した時点で採っていた草原性の蝶はクロシジミとホシチャバネセセリ(両種とも場所によって は草原性とは言えないか?)だけで、オオルリシジミ、オオウラギンヒョウモン、そして本種ウスイロヒョ ウモンモドキは未採集でした。
もたもたしていると、これらすべての種に出会うことなく蝶の方が居なくなってしまいそうな気がしてお ったのですが、実際はいずれの種も狙うことなく、1993年のシーズンは終わってしまいました。

翌1994年はこれらの蝶を狙って各地に出かけ、そこそこの成果があがりました。
この個体も1994年に採集した、私にとって初めてのウスイロヒョウモンモドキです。
採集した場所ですが、「昔はオオウラギンヒョモンも居た」といわれる兵庫県の有名ポイントです。
当時でも本種の個体数は少なかったので、現在でも生き残っているのかどうか、少し心配です。