五座小屋峠のキベリタテハ

表面

五座小屋峠ってどこやねん?
ほとんどの方は、こう思われたことでしょう。私も、帰ってから地図で確認し、この地名を知りました。

狙いは元々ゴマシジミでした。
確かこの年の春、百万辺(東大路今出川)の古本祭りで手に入れた蝶類年鑑を読んでいると、1980年代半 ばに長野県平谷村でけっこう採れているというデータが載っていました。
そこで長野県平谷村の靱集落周辺の耕作地斜面等、当時の私が持っている能力で探索してみたのですが、 思いっきりnullを喰らってしまいました。今から考えると、あと一歩の踏み込みが不足していたようです。 現在の探索力で探せば、せめて1頭ぐらいは採れていたように思うのですが…。

とまぁ、目的のゴマシジミは全く採れないのでイヤになり、靱集落から東の方に伸びている林道でアテも なく車を走らせていると、前方に黒いタテハが舞っています。
完全復活して2年目だったせいか、何という種か判らず、とりあえず車を停めネットインしてみると本種 でした。
私はここまで、越冬後の汚損個体しか採ったことがなく、この個体を展翅してみて、
「キベリタテハって、表面は暗褐色なんや」
と思ったことを憶えています。
それまでに見ていた本種の生態写真や、図鑑ではこの暗褐色が表現されておらなかったのですね。
まぁ、ここに貼り付けた画像も、それを表現できていないわけですが。