最近少なくなったそうです。チャマダラセセリ

表面

このときまで、本種を採ったのは1982年に「長野県木曾郡大桑村のぞきど高原」の1頭だけでした。
しかも、そのとき採った個体は何処へ行ったのやら、私のセセリ標本箱(この時点では1箱だけ)には入っ ておりませんでした。
「これは採っとかないかん」ということで、確実に採集できそうな、開田高原に出かけた訳です。

最初に行った髭沢では、食草は至る所に在るのに、本種はなかなか見当たりません。
草原の状態も悪くはないのに、ここまで居ないものなのか?本種の採集経験が1度だけの私はかなり焦っ てきました。
「もっとエエ場所があるハズや!」と助手席に1/25000の地形図を何枚も広げてウロウロし、ようやくポ イントを見つけ、そこそこの数の本種を採集できました。こうして実際採ってみて判ったのが、その生息環 境内で本種は、ホント見え難いということです。
このチャマダラセセリもホシチャバネセセリと同様、そのつもりで凝視しないと見えてこない蝶ですね。