6月下旬〜7月上旬の沖縄本島

表面

6月末から7月初めの沖縄本島といえば、何と言っても本種でしょう。
その特産性、大きさ、重量感、一度は採ってみたい蝶です。

何の準備もせず、行っただけでは見ることも難しいといわれていたので、ちゃんと準備をしていきました。 京都のスーパーでバナナとパイナップルを買い、広口瓶に『どなん30度』と共に出発の3日前から漬け こみ、嫁さんのお古のパンストと一緒に袋に入れ、大事に抱えてはみたものの、はたと立ち止まり、
「荷物検査で質問されたら、どないしょ。そや!健康食品です、と答えたらええか・・・。」
などと考えながら関空へ。

荷物検査では、別に何も言われることもなく、無事沖縄本島に到着。レンタカーを借りて高速道路で名護市 へと向かい本島北中部のポイントに到着。先ずはトラップを樹にぶら下げなければなりません。5個ほど 掛けてまわり、最初に掛けたトラップに戻ってみると、もう憧れの本種が吸汁に来ているではありません か。
「ヤッター!」とすぐにネットを振りたいところですが、ここで注意しなければならない事があります。 それはどういう事か言うと、決して1本のネットで採ろうとしてはいけなのです。
おもむろに、もう1本のネットを取り出し、2本のネットで両側から挟み込む(仲間内では『カニバサミ』と 呼び習わしている秘技)ようにしないと、えらいことになってしまうのです。そう、1本のネットで振り抜く と、トラップの内容物が飛び散りネットを汚し、またトラップ本体もグルグルと枝に絡まってしまいます。 そして挙句の果てには、蝶も逃げてしまうという現実が待ち構えているのです。
そこで私は、この『カニバサミ』なる秘技を駆使し、首尾よく本種を手にすることができました。

ところで、画像と文章が合ってない!リンク先を間違えたのじゃないかって?

いいえ、これでいいんです。

いやぁ〜、沖縄本島の[スミナガシ]はイイ蝶ですね。本土とは別亜種だし、大きくて、重量感もある。 ホント、素晴らしい。