2004年の近況集10

  • 2004年11月08日
    「家が片付かないから、娘を連れ出して、遊んでやって」
    ということで、昨日の日曜日は京都府立植物園に行ってきました。
    ところが、本当の目的は、植物の形態を憶え込むことだったりして…
    嬉しいことに、娘の方から大温室に入ってみたいと言ってくれ一安心。実はどんな理由をつけて、この大温 室に一緒に入ろうかと悩んでおったのです。
    何故、大温室なのかというと、【リュウガン】と【ライチ(レイシ)】を見ておきたかったのです。そう、 ご賢察の通り、ヒイロシジミの食草とされている植物です。
    植物オンチの私は、図鑑等の画像だけでは対象植物をなかなか憶えきれません。どうしても、現物を見てお かないことには、目の前にその植物があっても、素通りしてしまいます。
    大温室内には、残念ながら、【ライチ(レイシ)】は見当たらなかったのですが、【リュウガン】はありま した。しっかり憶え込んだつもりです。
    今日は、『ヒイロ』と同じく、赤っぽい色つながりで与那国島産アカネアゲハの標本画像を[たわごと解説 付き画像集16]にUPしておきました。

  • 2004年11月10日
    このホームページ内に、京都市名物キマダラルリツバメの画像が、ここまで全く出ていないのをお気付き でしょうか。
    野外品でスレた個体がほとんどではありますが、私は全て自己採集で、かなりの数の本種標本を所持して おります。
    ただ、その98%以上が京都市産なので、全ての個体を撮影しUPしてみても、その変異の巾が小さく、あまり面 白くないだろうと思い、今まで意識的にキマダラルリツバメの標本画像撮影を排除してきました。
    しかし、かなりまとまった数の同一地域産個体の画像が、一堂に会するということにも、ある程度の意味が あるのではなかろうか?と最近考え始めました。
    本種の変異を論じる(私にはその能力はありませんが)上で、いわばcontrol(実験における対照標準) のような物として、変異を論じようという方々の役に立つのではないかと、今は思っています。
    そこで、撮影を始めようとしておるのですが…、なんか、苦行になりそうなので、あと一歩踏み出すことが できずにおります。
    そこで今日はお手軽に、昨日通ったときに撮影した、往年のキマのポイント画像を貼り付けておきました。

  • 2004年11月12日
    今年はこれが最後の採集になるでしょう。
    今夕の関空発那覇行き最終便で出発します。
    西表島ヒイロシジミ一本勝負。現地滞在26時間の採集行。見事、返り討ちにあいそうな予感です。
    けど、帰ってきて、奥歯にモノのはさまったような表現もできればイイな♪との願いを込めて、今日も赤っ ぽい色の蝶、アマミカラスを[たわごと解説付き画像集15]にUPしておきました。

  • 2004年11月15日
    昨晩、西表島から帰ってまいりました。
    往路の石垣→上原便が欠航になった為、現地滞在は24時間強となってしまいました。この間で、採集行動を している正味の時間数は約10時間となります。これでヒイロシジミを採ろうとしておるのですから、それ はアマイということなのでしょう。
    予想通り、返り討ちにあってきました。
    11月13日(土)は八重山観光フェリーの送迎バスで白浜まで行き、そこから宿泊地の上原まで徒歩で採集を することに、出発前から決めておりました。
    何故徒歩なのかというと、歩けば今まで見えてなかったモノが見えてくるんじゃないかと思ったことと、 最近の運動不足解消の為です。
    12:00頃に白浜に到着したのですが、送迎バス内で仲良くなったオバァがどうしても寄っていけと言うも ので、約30分間お茶とお菓子をいただきながら談笑し、ネットを手に行動を開始したのは12:30でした。
    8月末に白浜林道で採集されたヒイロシジミは、白浜の集落内の何処かにある、栽培されたライチorリュウ ガンで発生した個体じゃないだろうか?という妄想が私には有り、かなり丁寧に集落内を調べてみたので すが、見つかりませんでした。
    しかたがないので、白浜墓地公園(と看板が出ています)へ行って、たくさん居るシロウラナミシジミを 少し採り、白浜の旧道を上原方面へ戻りながらの採集となりました。
    白浜林道に入ってすぐの所にある、今年西表島西部で唯一のヒイロシジミが採れたという、センダングサ の生えた明るい空間では、スジカバ、ヒメアサ等のマダラ類が多いだけでした。
    ここから新道との合流点に達するまで、迷蝶はおらぬかと注意を払いつつ、コウトウシロシタセセリ、ヤエ ヤマイチモンジ、シロオビヒカゲ、マサキウラナミジャノメなどを採り、だらだらと歩いて祖納半島にある 耕作地周辺をチェックし終えるともう16:00前になってしまいました。
    ここから歩いて上原までは1時間もかからんだろうとタカをくくっておったのですが、かなり真剣に歩い たのに、100分もかかってしまい、おまけにヘトヘトです。
    20歳の頃は、M氏やM川君と一緒に、住吉から白浜まで、往復しても平気だったのに、歳をとったのでしょう ね。
    で、この晩はカンピラ荘のヴォリュームたっぷりの夕食をいただき、すぐに寝てしまいました。
    こんな、日記みたいな文章を読みに立ち寄ったんじゃないって?
    「あんたの増えた1種類ちゅうのはなんや!」
    と、某M氏がツッコミを入れているところでしょうが、シーズンオフやし、もうチョッと引っぱります。

  • 2004年11月17日
    え〜、ところでヒイロシジミ。
    伝聞情報によると、11月08日に大富林道で少し汚損した1雌が採集されておるようです。
    ならば、大富林道へ行かねば!ということで、上原に在る、みどり荘で原チャリを借り、11月14日は大富林 道へ行くことにしました。
    この借りた原チャリ、けっこう新しいのですが、環境対策でエンジンが4サイクルになった為、以前の2サ イクル車のようなスピードが出ません。いくらがんばっても☆3Km/h以上は出ないので、平均速度は□5Km/ h程度と見なければなりません。これでは上原から30Km以上離れた大富林道入り口まで45分以上かかって しまいます。
    そこで仕方なく、途中にある各ポイントに寄るのは諦め、本日の採集は大富林道一本に絞ることにしまし た。とは言っても、林道を詰め、11:00の時点で到達した場所から折り返すようにしないと、帰りの船に間に 合わないことになります。
    今回は、見たこともなく、生態もはっきりしないヒイロシジミを狙うのですから、いつものようなスピード で歩くことはできません。丁寧に花や木々を見て行くとなると、いくらも奥へは行けないことになります。 結局、展望所まで行って引き返すことになりました。
    帰りはもう、往路ほど丁寧に見て歩くつもりはなかったので、キチョウや、マサキウラナミジャノメ(好き なんです…)の普通種を採りながら、そこそこのスピードで歩き、ホント、最後の最後にアレが採れました …。
    引っぱり過ぎは重々承知ですが、この時期、ネタがないのでお許しください。

  • 2004年11月19日
    結局、日本国内自己成虫採集種類数が1種増えたというのは、コウトウマダラを採ったことによるもので す。
    ←の画像は大富林道を奥の方に向かって撮ったもので、採集地点は電柱の見えている辺りの林道上約1.5M でした。
    この蝶、見た目の雰囲気はヒメアサギマダラですが、その色調は白く、色調だけで言えば、タイワンシロチ ョウに似ています。思ったより識別し易いので、クルマ等に乗車中でも、飛んでいるのを見れば、本種だと すぐに判ると思います。
    この日は、13:30上原発の船に乗らなければならなかったので、時間切れギリギリ、11:40頃の採集でした。 おそらくこのコウトウマダラが、今年最後の採集個体になるでしょう。
    そして来年最初の採集種はタッパンルリシジミになればよいなっ、と思っております。
    そう、来年も2月下旬〜3月上旬に、「やいま」から始めるつもりです。

  • 2004年11月22日
    え〜、未練たらたら、ヒイロシジミ。
    昨日11月21日にも大富林道でキレイな1雌が採集されておるようです。なんでも、24年振りに八重山に来た という方がネットインされたとか…。
    通いつめた蝶屋さんが、たくさん居られるなか、えらいもんです。
    また行きたくなってきましたが、もう今年は行きません。
    今日も赤い蝶。石垣島産クロアゲハを「たわごと解説付き画像集13」にUPしておきました。

  • 2004年11月26日
    最近、仕事が少し忙しく、ネタもありません。
    毎年ですが、その年最後の「やいま」に行ってから後、冬至まではどうしてもテンションが下がってしま います。冬至を過ぎると、昼間の時間が長くなるのに比例して元気になって行くんですがね…。
    そこで、今日は私のテンションが上がりそうなトカラカラスを「たわごと解説付き画像集14」にUPして おきました。

  • 2004年11月28日
    冬場のネタのない時には、何か企画モノでもと考え、【京都市内イイ蝶ポイント巡り】(但し諸般の事情 で採集不可)というのをやってみようかと思います。
    そこで今日は、往年のキマリンポイントの第2弾。右京区のD寺です。
    ←は1980年に、たくさん居たポイントそのものの画像です。この画像では赤く色づいているカエデの樹上 で、当時は多くの個体がテリを張っておりました。
    ただ、1994、97、98、99年にそれぞれ1回ずつキマを狙って行ってみたのですが、いずれのときも見ることす らできませんでした。
    環境はほとんど変わっていないように見えるのですが、どうしたのでしょうね。
    それから、画像をクリックすると現れるのは、どーでもよいのですが、このD寺近くの耕作地にあったウコ ンです。なんか、嵯峨野にウコンというのは、ミスマッチのような感じだったので、撮っておきました。

  • 2004年12月01日
    仕事が忙しいので、今日は先月号の蝶研サロンに掲載されたクロシジミの白化型をUPしただけです。
    今日はクドクド書きません。「たわごと解説付き画像集11」からどうぞ。

  • 2004年12月03日
    昨日は現場が京都府船井郡八木町だったので、八木町ラベルのギフチョウはおらぬものか?と帰る途中に 少し下見をしてみました。
    確か記録のある地名は「神吉」だったと記憶していたので、実際にその場所へ行ってみました。その場で 周囲を見回してみると、山の斜面は成長したスギの植林で覆われ、ギフチョウが居そうな感じではありま せんでした。
    1970年代末に小用で降車したとき、ミヤコアオイがあった場所にも行ってみたのですが、今日は見つける ことができませんでした。
    時間の都合で真剣にやったわけではありませんが、この地域、かなり難しそうです。

  • 2004年12月05日
    日曜日の今日は天気が悪かったので、娘と嫁さんと私、久々に3人でお出かけでした。それにしても京都駅 はスゴイ人出です。駅ビルそのものが、観光スポットなんですね。
    ところで、トップページを良く見ると、11月05日を最後に、新規のギフチョウ画像のUPがありません。とい う訳で今日は、長野県北安曇郡小谷村産のギフチョウ6個体をUPしておきました。下にある各地のギフチ ョウ画像のページからお入りください。