2005年の近況集03

  • 2005年02月20日
     計算してみると、30℃で湿度50%の日よりも、10℃で湿度90%の日の方が、空気中に含まれる水蒸気の量 は格段に少ないやん♪、という事で、少々不本意ながら、今日はこんな天気なのに展翅を外しています。
     それは、今週末に今年の成虫採集が始まる予定なので、マチ針を用意しておかなければ展翅ができなく なるからなんです。展翅板と展翅テープの余裕はあるのですが、マチ針が不足気味なもんで…。
     ところで蝶研出版の[スーパー展翅テープ]、ずっと品切れが続いておりますが、どうなるんでしょうね ぇ。実は去年、T山氏とお話したとき、このテープの原紙が生産打ち切りになったと聞きました。この紙、元 々は製図用に使われていたらしいのですが、最近はほとんどPCで作図するようになったので、「もう 作りません」と製紙メーカー(某大手メーカーだそうです)は言っておるそうなのです。
     これは、えらい事です。私、このテープでないと展翅できない身体になってしまっているので、この話を 聞いた瞬間、速攻で、持っていそうなお店に電話をかけ、在庫を確認しました。すると岡山県の某所に残っ ていると判明し、 こんな感じで大量に購入してしまいました。
     ところが冷静になって、この送られてきた展翅テープ束を見てみると、一生かかっても、これだけの量は 使いきれるもんじゃありません。
     どうしたもんでしょうかねぇ…。

  • 2005年02月22日

     突然ですが、ギフチョウのサムネイルです。
     20日の日曜日から、2004年に採集した個体の展翅を外し始めました。ようやく、ギフチョウは全部外し終 えましたが、展翅中の板があと22本残っています。残っているのは、ほとんどが1号と2号なので、まだまだ 終わりませんね。
     今年からは展翅を外し、標本箱に納める前に必ず撮影すると決めました。
     ココロザシは評価できると思うのですが、もうくじけそうです。だいぶイヤになってきたと同時に、腰が 痛い!中腰での作業が原因でしょう。撮影方法を改良しなければ。
     という訳で、先ほど撮影したばかりのギフチョウ11雄1雌です。

  • 2005年02月23日
     せっかく撮った画像なので、まともな大きさでUPしたくなりました。
    ←は、富山県の高標高地(1300m以上)で採集した個体です。所謂、この辺りの権化顔でしょうか?
     「後翅を下げすぎ!」と一部で不評だったので、2004年からは、こんな感じで展翅するように致しました。 これなら許されるでしょうかねぇ。
     「ここまでやったなら、触角をもっと鈍角に広げれば…」と言われそうですが、それはイヤです。

  • 2005年02月25日
     画像ファイルの数が増えるとすぐにUPできて便利です。いずれは今まで通り、6個体を目安にまとめ、産 地毎に整理してUPする予定ですが、とりあえず、すぐにUPできることが少々嬉しくて、今日はチョッと変な ギフチョウをUPしてみました。
    ←は、2004年4月下旬に富山県のサイシン喰いと言われている場所で採集した個体です。前翅がスレている ように見えますが、この個体は新鮮でした。どの産地でもちょくちょく出現する鱗粉のノリが悪い個体で す。
     ところで、明日からシーズン開幕です。今夕の関空→那覇最終便で飛び、今日は那覇泊まり。明日の石垣 行き第二便で那覇→石垣→与那国と乗り継ぎ、明日の今ごろは宇良部岳の山頂でネットを構え、ルリシジ ミ類の飛来を待つ予定です。
     狙いはタッパンルリシジミです。果たして結果は?

  • 2005年02月28日
    ←は店舗及び居宅が新築中の為、仮店舗で営業中の与那国ホンダです。現在、店舗棟はほぼ完成していまし たが、居宅は生コンが打ち上がった直後で、未だ型枠も場所によっては残っている状況だったので、完成は 2ヶ月程先でしょうね。今度の家はサロン室に15畳とっているので、おおぜいの蝶屋さんが集まっても大丈 夫だということです。また、愛煙家の為に、外部テラスも作成し、そこにも席を設置する予定だそうです。
     さて、今回の与那国ツアーは、一年の内に何回かある「何をしに行ったのやら…」というやつでした。
     基本的に曇りで気温は低く時々雨が降るという最悪の天候でした。この天気ではバイクを借りて走り 回る気にはとてもなれず、26日は先輩が借りられたクルマに便乗させていただきました。
     どうしようもない天気でしたが、とりあえず宇良部岳の山頂に行ってみると、測量中なのか三角点の標 石の上には、 ポールが立っており、これが倒れないように#18の針金で控えがとってありました。ここでタッパンや ホリシャを狙うとなると、この針金が非常にアブナイ。きっと誰かつまづいて、こける人が出るでしょうね。

  • 2005年03月02日
     冬場でネタもない事だし今回の与那国ツアーの続きをもうチョッとだけ。
     2月の27日は朝から小雨模様。これではバイクを借りるほどのこともないので、徒歩でウロウロすること にしました。
     どーせ、蝶はあまり期待できないので、祖納の集落内をお散歩。
    不思議な会社?がありました。一度放送を聴いてみたいような気もしますが、聴かない方がイイんで しょうね、きっと。
     それから、こんな
    時刻表も見つけました。これは新鮮な驚きでした。何度もここ与那国島に来ているのですが、路線バス があったなんて知りませんでした。けど、ホントの走ってるのかなぁ、見た事ないように思うんだけど…。  あと、徒歩で、帆安→交流館→アギンダ→テンダバナ→空港と廻り、今回のツアーはおしまい。
     それからこの
    リュウキュウヒメジャノメはアギンダで撮ったもの。普段、私が近づくと、蝶は必ず逃げて行くのに、 この被写体たちは、じっとしていてくれました。今回の私には、殺気が溢れていなかったのでしょうね。

  • 2005年03月04日
     2004年に採集した個体の標本撮影、ようやく10月までたどりつきました。6日の日曜日には完了させる予 定です。
     ここまでの標本画像を全て貼り付けた【ふしみやDB2004年版】の容量は約500MB。残りの画像を全部貼っ たとしても、なんとかMO1枚に納まりそうです。
     ところで最近、「たわごと解説付き画像」をUPしていませんでした。そこで今日は、[たわごと解説付き 画像集6]に利尻島のゴマシジミをUPしておきました。

  • 2005年03月06日
  •  やっと終わりました。2004年に採集した蝶、全個体を1頭ずつ撮影し、【ふしみやDB2004年版】に貼りつ け完了です。上にあるように標本箱で3箱弱、かなりの苦行でした。
     この【ふしみやDB2004年版】には標本写真、生態写真、生息環境写真、詳細採集地点プロット済地形図等、 すべての画像ファイル合計で563ファイルが含まれています。結局、総レコード数で757レコード、容量は 549MBになりました。近々、CDに焼いて配布するつもりです。

  • 2005年03月08日
     撮影自体は苦行でしたが、昨年採った蝶の画像を全て撮影し、DBに貼り付けたという事で、とっても便利 になりました。
     ウレシイことに、検索ボタン一発で取り出したいデーターと画像が表示されます。この状態こそがDBを 作成し始めた時点で「こうなればなぁ」と想い描いていたものでした。理想のDBとまでには至っていませ んが、現状では満足しています。
     そこで、今日からギフチョウが飛び始めるまでのしばらく間、2004年に採集し、印象に残った個体をこの 「最近のふしみや」にUPしていこうと思います。
    ←は、2004年3月下旬に採集した個体です。毎年のことですが、その年初めてのギフチョウというのは、印象 に残るものです。美濃地方低山地の個体なので、珍しいモノではありませんが、これを採ったときはホント に嬉しかった…。
     いつものM氏と一緒に行って、最高の天気にもかかわらず、「あわやnullか?!」と焦り始めたところで したから。

  • 2005年03月10日
     気分を変えて今日は右側に画像を貼りつけてみました。京都市左京区産の →
    の個体は2004年4月10日に採集したものです。
     今のところ、蝶屋さんには会ったことがないポイントでの採集です。この場所は2003年に見つけたポイ ントで、もっと個体数が多いと思っておったのですが、案外おりません。見掛け倒しのポイントでした。ま あ、最近の京都市左京区は、どのポイントでも、あまりイイ話を聞かないので仕方ないのでしょうが…。
     それよりも、何故印象に残ったのかと言うとそれは「マダニ」です。
     京都市左京区なのに、どうしてこんなにマダニが多いの!アポイ岳のDポイントに匹敵するとまでは言 いませんが、米粒大のコイツ達が足元からワラワラと登って来るんです。もう、やめてほしいわ…。
     「ルーミスや×××のときに使いや」とT先輩から『ヤマビルノック』なる製品をいただいて、大事に 持っているのですが、『マダニノック』なんて言う商品名でマダニ忌避剤は売ってないものでしょうか。