2005年の近況集16

  • 2005年09月22日
     明日からの3連休、西表島には多くの蝶屋さんが出かけられることでしょう。
     それにしても実際、西表島でヒイロシジミを狙ってみても、採れるような気がしません。ホント、無欲の 蝶屋に擬態して偶然の出会いを期待するしかないような気がしています。
     詳しい生態が判れば、もう少し採りようもあるのでしょうが、ネットで調べてみても生態に関する記 述はあまり見当たりません。ただ、台湾で本種の採集経験の有る先輩が、非公開の我がBBS内で、
     【日中は訪花個体しか見られず、夕刻にクラルシジミ、ミツオシジミと共に谷の斜面を飛び回り、『夕 方のウラキンのように』飛翔していた。】
    とのカキコがありました。どうやら、夕刻が狙い目のようですね。

  • 2005年09月24日
  • 場所:沖縄県八重山郡竹富町
        西表島大富林道
    種類:JPEG イメージ (JPG)
    サイズ:1.28 MB
    画像情報:2400x1600ドット
    機種:PENTAX *ist DS
    解像度:72.0dpi×72.0dpi
    露出時間(秒):1/250
    F値:6.30
    ISO感度:200
    露出プログラム:クリエイティブ
    撮影日時:05/09/19 10:04:59
    露出補正量(EV):0
    測光方式:分割測光
    フラッシュ:使用せず
    色空間情報:sRGB
    カスタム画像処理:なし
    露出モード:自動
    ホワイトバランス:自動
    撮影モード:標準
    コントラスト:ノーマル
    色の濃さ(彩度):ノーマル
    シャープネス:ノーマル
    被写体距離:マクロ
    焦点距離:150mm(35mmフィ
           ルム換算)
    使用レンズ:Tokina EMZ M100 AF (100mm F3.5 MACRO)
    レタッチソフト:Adobe Photoshop Elements 2.0
    レタッチ状態:540×360ピクセル,38.30KBにリサイズのみ(【Web用に保存】からJPEG高画質60%を選択)

     win98でも使えるフリーの画像整理ソフトをインストールしたので、個々の画像データが取り出せるよ うになりました。win98ではインストールすらできないという、カメラ同梱のイヂワルなソフトのお世話に ならずとも、欲しいデータの吸い上げに成功しました。
     という訳で、上の画像、べたな構図ではありますが、詳しいデータを付してみました。私のウデはイマイ チでも、こうしてデータを付けておくと、なんか少しカッコ良くなるような気がします。
     ところで使用レンズの【Tokina EMZ M100 AF (100mm F3.5 MACRO)】ですが、等倍撮影用のクローズア ップレンズまで付属して14800円という、「大丈夫かいな?」と一瞬考え込んでしまう品物です。まぁ、ダ メ元で買ったのですが、なんとか写っていますね。よかった。
     この画像は全てカメラ任せで撮影しましたが、露出等を細かく設定すれば、もう少ししっとりとした質 感の画像が得られるかも知れません。
     ただ、私の場合、フィールドで蝶を『採る』ならぬ『撮る』という行為に対して、そこまでするかどうか という問題がありますが…。

  • 2005年09月26日
  • 場所:沖縄県八重山郡竹富町
    西表島大富林道
    種類:JPEG イメージ (JPG)
    サイズ:339 KB
    画像情報:1280 x 960ドット
    機種:RICOH Caplio G4
    解像度:72.0dpi×72.0dpi
    露出時間(秒):1/440
    F値:5.66
    ISO感度:125
    露出プログラム:プログラムAE
    撮影日時:05/09/19 12:00:36
    露出補正量(EV):0
    測光方式:分割測光
    フラッシュ:使用せず
    色空間情報:sRGB
    カスタム画像処理:なし
    露出モード:自動
    ホワイトバランス:自動
    撮影モード:標準
    コントラスト:ノーマル
    色の濃さ(彩度):ノーマル
    シャープネス:ノーマル
    焦点距離: 35mm(35mmフィルム換算)
    レタッチソフト:Adobe Photoshop Elements 2.0
    レタッチ状態:520×390ピクセル,44.49KBにリサイズのみ(【Web用に保存】からJPEG標準画質40%を選択)

     ↑の画像は、大好きな南方写真師・垂見健吾さん風の写真が撮れればよいなッと思ってシャッター を切ってみたものです。
     とっても暑い日中、ヒイロシジミの探索は半分諦めた状態のとき、コンパクトデジカメで撮りました。
     沖縄の昼下がり、あまりの暑さで何もする気が起こらず倒れてしまいそうな…、所謂『ぶちくん』とい う状態を表現してみたかったのですが、チョッと雰囲気が出てるかな?

  • 2005年09月28日
     最近は何処へも出かけておりません。
     先の秋分の日絡みの週末は、暦通りに休みましたが、長女の携帯電話の解約と新規契約に行ったり、次女 と一緒に温水プールで泳いだりと、正しいお父さんをしておりました。これでしばらくは色んな意味で安 寧として居られそうです。
     さて、蝶を対象に出かけていないのでネタがありません。さらに、ここしばらくはネタの無い状態が続き そうです。
     こうなると冬場に書いておいた、たわごと解説付き画像を出すしかありませんね。
     そこで今日は、[たわごと解説付き画像12]に伊良部島のハマヤマトシジミをUPしておきました。

  • 2005年09月30日

     いきなり重い画像(約80KB)で失礼しました。↑こんな標本画像ではありますが、

     チョッと前にLudorfさんから『ふしみやさんのHPにUPされている標本画像、キレイですね。どんな方法 で撮影されているのですか?』といった内容のメールをいただきました。私は褒められるとすぐに調子に 乗る人間です。
     という訳で、今日からしばらくは「ふしみやの撮り方」を続けようと思います。

     
     ↑は自作のミニスタジオを正面から撮った状態です。シャッターを切るときには、他の光が入らぬよう に、こうして白い板で正面を覆ってしまいます。因みにホワイトバランスはこの状態でマニュアルセット しておきます。

     白い板を取ると中はこんな風になっています。
     ご覧のように光源としては白熱電球を使い、標本には直接光を当てず、間接光での撮影です。
     以前は硝子板(売るほど有るもので…)の上に小さな粘土を貼り、そこに標本を刺して、上部斜め45度 の角度で白熱灯を2個使い、直接照らしていました。この方法でやると、確かに標本の影は消えるのですが、 カメラの黒いレンズ部分が硝子面に映り、とってもイヤな感じになってしまいます。
     そこで「硝子板を使わなければ、こんなことは無かろう、ならばどうすれば良いか?ウン、間接光ならイ ケるんとちゃうやろか?」ということで、このようなミニスタジオを製作しました。

  • 2005年10月02日

     標本撮影には興味がない…、という方も多いかも知れませんが、ふしみやの撮り方の続きはまた明日に UPします。
     ところで今日は、性懲りも無く京都府の南部地域へ探索に行ってきました。
     狙いは例によってシルビアシジミとツマグロキチョウです。けど、やっぱり見つかりませんな。ミヤコグ サは耕作地周辺で少数生えている場所が在ったものの、カワラケツメイは今回も見つけることができませ んでした。なんかもう、だいぶイヤになってきました。
     上の画像、邪悪な有刺鉄線が「絶対に入るな!」と強く主張していますね。
     この中なら、もしかして?と思っているんですがねぇ…。

  • 2005年10月04日

     09月30日からの続きです。

     ミニスタジオを真上から撮るとこんな感じです。
     作業机に固定してある万力を利用してカメラと反射板を撮影対象と平行になるようにセットします。

     

     これは反射板を斜め下から写したものです。カメラのレンズ外径よりも少し大きい目の穴が2個あけて あります。

     

     撮影するときには、このように一緒に写し込むスケールと標本が同じ高さになるように、ベースに標本 を刺します。

     

     次回からは個々の道具の詳細を書こうと思います。

  • 2005年10月05日

     先ずは照明から。
     白熱電球は色温度が低いとは言え、購入コストの点で最も優れています。色温度の問題もデジカメでの 撮影なので、カメラ側の設定とレタッチで救済できることから、このクリップ付きのライトを選びました。
     実はこの「クリップ付き」というのがミソで、鋏む場所さえ作ってやれば、色んな場所から光を当てる ことができて非常に便利です。
     因みにこの商品、京都市左京区のキマのポイントが近くに在る、ホームセンターの○ーナンで、1個980円 でした。

  • 2005年10月06日

     これは撮影台です。
     1のダンボール箱は何処のご家庭でも1個や2個は転がっている、標本箱の輸 送用パッキンケースです。
     この箱に2の木切れを、両面テープと万能ビス(L=90ミリ)を使って取り付 けます。こんなスカスカのダンボール箱にビスが利くのかいな?と疑問に思われるかもしれませんが、こ の箱の中には個々の標本箱を包んでいたダンボールがぎっしり詰まっているので、けっこう強固に締め付 けできます。この木切れにクリップ付きライトをセットする訳です。
     3はカレンダーの裏面、両面テープで1に貼り付 けておきます。この『白』でホワイトバランスをマニュアルセットしなければならないので、汚れないよ うに取り扱います。
     判りにくいですが4は15ミリのアルミアングルです。シャッターを切るとき に白いパネル板で正面を覆うのですが、そのときに白いパネル板が、ずれ落ちないようにする為のもので す。