2006年の近況集04

  • 2006年03月24日
     
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     展翅を外し終わり、2005年に採集した全個体の画像撮影も完了。ようやく[2005年版 ふしみやDB]が完成しました。
     [2005年版ふしみやDB]の総レコード数は763個で、貼り込んだ標本画像331枚、同じく貼 り込んだポイント記入済み1/25000地形図と環境生態画像の合計で429枚。容量は2005年版 だけでも693MBとなり、1973年〜2005年までを一体にした完全版となると、1.52GBにもなり ます。
     上の標本箱、右下のコウトウマダラやホシボシキチョウの入った箱は2004年採集の個体 で大半が埋まっていますが、左上のゴマシジミ6個体のみが2005年採集のものです。標本箱 の都合でこの箱に入れることになりました。他の3箱は全て2005年の採集個体で埋まって います。
     何とか開幕までに間に合い、今はホッとしています。

  • 2006年03月27日

     2005年版[ふしみやDB]への打ち込み完了記念!どうにかこうにか完了した事が、とっても 嬉しくなったので、このDB↓


    をダウンロードできるようにしました。
     サンプルとして2005年版のデータの中から10レコードを抽出しておきました。閲覧され るだけでもよろしいですし、このDBをいろいろといぢって、ご自身のオリジナルのデータべ ースに発展させたり、ラベルの印刷等にご利用いただければよいなッ、と思っております。
     最初は、あつかい難いDBだと思われるかもしれませんが、慣れればけっこう使えるDB だと思います。
     下の【Web版「私の観察ノート」の構成】内からダウンロードできるようにしてありま すが、こちらからもダウンロードのページに入ること ができます。

  • 2006年03月29日

     去年(2005年)採って印象に残った個体シリーズ。今日は、
    ←これ。路上のキマです。
     2005年06月22日付けの近況で書いたアスファルト道路上に静止していた個体です。
     普通、こんな場所ではキマは居ないとの先入観から、「ん?」とは思っても、停車して 確認に行ったりはしません。ところがこの日(06月21日)は、それまでに他のポイントで 10個体以上の本種を見ていたので、本種に対して目が慣れていたのでしょう、軽トラの車 内から飛翔中の個体だったにもかかわらず、自信をもって本種だと認識できました。
     まあ、とってもラッキーでした。

  • 2006年04月01日

     今日から4月。
     そして、このお天気ならギフチョウは飛びますね。
     しかも土曜日なので、多くの蝶屋さんのお仕事はお休みでしょう。
     皆さん今年の初ギフを目指して出動されていることでしょう。
     しかしながら、私は仕事。
     そこで今日も、去年(2005年)に採って印象に残った個体シリーズです。
    ←京都市右京区ラベルのギフチョウです。
     2004年の時点で、右京区ラベルのギフチョウは既に幻化し、採る事は不可能に近かった のですが、平成の大合併のおかげで、2005年からは採ることができるようになりました。 そう、この個体は旧北桑田郡京北町の有名ポイントで採集した個体なんです。
     とはいえ、なんと言っても右京区ラベル。(なんか反則みたいやけど…)
     あ〜、それにしても今日はギフチョウ日和やなぁ。現場に行くのをやめて、軽トラで名神 飛ばして、岐阜県まで行ったろかな〜

  • 2006年04月03日

     昨日の日曜日は雨でした。
     合羽を着て下見するほどの根性もなく、ずーっと家におりました。
     フィールドに出ていないので、今日も、去年(2005年)に採って印象に残った個体シリー ズです。
    ←このゴマシジミ、前後翅の基部付近に淡く出たブルー鱗が、とっても上品です。
     一見すると山ゴマ、なかでも石川県の砂御前山産のような個体です。ところが、これは中 国地方産です。
     中国地方の本種は、一般にブルー鱗が発達した個体が多いと言われています。実際、この 個体を採ったポイントでも、他の〔〕個体は全てブルー鱗がそこそこ発達した個体でした。
     そしてこの個体、撮影していないのでUPできていませんが、裏面には中国地方産独特の、 あの大きなクサビ紋がずらりと並んでおります。
     そう、裏面もカッコイイのです。

  • 2006年04月05日

     フィールドに出ないと、こんなんばっかり。そう、今日も去年の採集個体の標本画像です。
    ←たまにはゼフでも、ということでウラミスジシジミ。産地は京都市右京区御室です。
     去年の近況でも書きましたが、キマダラルリツバメを狙いに行ったときに、嬉しい副産物 として採集できた個体です。
     京都市の市街地周辺では本種は珍品で、狙って採れるものではありません。
     採った瞬間は、ホント、かなり嬉しゅうございました。
     それにしても、本種のブルーの色合いも、なかなか良いものですね。

  • 2006年04月06日

     忘れないうちにUPしておきましょう、04月03日に登場したゴマシジミと同じポイントで 採集した個体です。
     ご覧のように、この個体は青色鱗がかなり発達しています。中国地方では、ブルー鱗の出方 に、これだけ幅のある産地は少ないのじゃないでしょうか?
     それにしても、左前翅に出てしまった油がエグイ…。
     この油、展翅して1ヶ月も経過しないうちに出てきました。
     未だ半乾きの間に、腹部を外すなんていう技術は持ち合わせていないし、やっぱりアセトン に浸けて、油抜きするしかないのでしょうね。

  • 2006年04月07日

     本日、ギフチョウを観てきました。京都市西京区で2個体。出始めのようです。
     今日は平日でしたが、現地にはたくさんの登山者がおられ、カタクリ人気のすごさを実感し てきました。もっとも、現時点でカタクリは未開花で、あと1週間後ぐらいで見ごろとなる事 でしょう。

  • 2006年04月08日

     さて、明日9日の日曜日はどうやら晴れそうです。
     明日から今年のギフチョウ・シーズン、本格始動となります。
     そして来週からは、採集可能日であればチョコッとでも、近所のフィールドに出ようと 思っておりますので、去年採って印象に残った個体のUPはこれでしばらくお休みになるで しょう。
     今日はこのギフチョウです。
     何故この個体か?理由は単純。2005年の一番最後に採った個体ということだけです。
     「これで今シーズンのギフも終わりやなぁ…」と湖面をボーッと眺めながら、感慨にふ けっておりました。

  • 2006年04月10日

     私には学習能力が備わっていないのでしょうか?
     何度も古い地図を使って痛い目に会っているのに、またしてもです。
     昨日は、「行ってみたら、高速道路があるやん!」でございました…。
     上の地図は、国土地理院のWEBサイトから先ほどDLし、加工したものです。ご覧のように、 この地図には、全く高速道路は描かれていません。私もこの画像を前日に確認して出かけた 訳です。
     ところが実際行ってみると、ズドーンと東海環状自動車道が地形図内に引いた赤線のル ートで、山肌を貫いておったのです。
     緑のラインで囲んだところが、事前に「ここが発生ポイントであろう」と予想した地域 です。そこを見事に高速道路が切り裂き、無残な姿を晒しております。
     この光景を見た瞬間、もうダメかも知れん…と覚悟しましたが、念の為に行ってみると、 残った山肌には、未だカンアオイが生えており、何とか生息しているのではないかとの雰囲 気がありました。そこで、少し探してみると、どうにか△雄を採集することができました。