2006年の近況集09

  • 2006年05月31日

  • 世界測地系(測地成果2000)
    基準点コード 3623-27-7901
    1/50000地形図名 西表島東南部
    種別 三等三角点
    冠字番号 空3
    点名 黒島
    緯度 24°14′14″.5070
    経度 123°59′40″.7331
    標高 15.26m
    座標系 16系
    X -195236.066m
    Y -543.509m
    縮尺係数 0.999900
    ジオイド高 25.32m
    行政名 沖縄県八重山郡竹富町
    所在地 字黒島宮里3番地

     蝶屋として枯れたのどうのとか昨日は書きましたが、最近集めだした三角点 画像では珍品を撮ってきました。
     未だ初心者なので本当に珍品かどうかは判りませんが、人工構造物、しかも文 化財上に在る三角点です。

     ご覧のように石を積み上げた山の頂上に、三等三角点の標石をモルタルで固 定しています。
     こんなんアリ?なのでしょうか。琉球王府時代の遺構なんですよ、このフズマ リ。

     それから、蝶とは関係ない事でもうひとつ。
     私、鳥屋ではないのですが、今まで見たことのない鳥を見ると、とてもウレシ クなります。そう、05月28日はサンコウチョウ(琉球亜種になるのかな?)をか なり近距離で見ることができて、けっこう幸せな気分になりました。
     ちょうどカメラを持っていたので、レンズを向けたのですが、アッサリと何処 かへ消えてしまいました。
     まあ、シャッターを切っていたとしても、暗くて写ってなかったでしょうけど …。チョッと残念です。

  • 2006年06月02日

     キマ!
     キマルリ〜
     キマリン♪
     キマっち?
     キマピョン…
     いよいよ6月。首の痛くなる季節がやって来ました。
     画像は昨日のH神社。カーテンレールを取り付けに行った帰りに撮影してきま した。今でも居るのかなぁ。
     さて、今年の季節進行では10日ぐらいから、長竿を軽トラに積んで、ちょこち ょこっと、やることになるでしょう。
     今年は京都市内で新ポイントを見つけられるかな?

  • 2006年06月05日

     今ごろ何しに行ってんねん?ですよね。  ここ、岡山・鳥取県境に在る鬼女台。1990年代初めまではウスイロヒョウモン モドキが生息していたそうです。
     残っていないものだろうかと2004年に、この 画像、下の方に見えている瓜菜沢牧場内で探してみたのですがnull。自転車 で走行中、多くのウシに追いかけられ、コワイ思いをしただけに終わった場所で す。
     当地でウスイロヒョウモンモドキが残っていたとしても、その成虫発生時期は 7月の上旬です。ですから、この画像は目的地に行く途中、単にネタになるなと思 い撮ったものです。
     今週はこのお話で引っぱるので今日はこれだけ。それにしても与那国でキミス ジか…、うむぅ〜。

  • 2006年06月06日

     同じ日にギフチョウとベニモンカラスシジミを採りたい!
     ということで、先ずは伯耆大山。
     ギフチョウ掲示板の西日本6月ラベルのギフチョウ生態画像に刺激を受けた というのも事実です。そして以前から抱いている「同一日のギフ絡みイイ蝶3種 採り(西日本ならギフ・ベニモン・キマ。東の方ならギフ・クモツキ・キマorTアカ ね)」というアホな目的へ向かう第一歩として、ギフ絡みイイ蝶2種採りに挑戦 です。
     この時期、天気さえ良ければ、ギフチョウは7:00頃から飛び始めます。
     従って予想ポイントには少なくとも08:00頃には到着しなければなりません。 そこで前日の土曜日は早い目に店を閉め、西へ向け出発。中国道二宮PAで仮眠。 (本当は熟睡)予定通り翌朝08:00頃にはこの画像を撮った地点に到着しまし た。
     事前に1/25000地形図から「北向き斜面には未だ雪が残っており、ダラダラ発 生のギフチョウがこの尾根に集まる!」との都合の良い予想で行ってみた訳で す。

  • 2006年06月07日
     ほとんどの場合、自分にとって都合の良い予想というものは裏切られます。
     快調に標高1300m以上まで登ったものの、ギフチョウは全く見られません。居 るものならば、既に飛ぶ天候と気温でした。そして残雪も予想外に少なく、もう 終わっている感じでした。
     どうやら完全にポイントを外してしまったようです。
     こうなったら大至急下山し、移動しなければなりません。車を走らせる前に、 同じく伯耆大山の第二候補地に行くか、それとも今回のギフチョウは諦め、ベニ モンカラスシジミ狙いに切り替えるかの判断が迫られます。
     私は後者を選びました。今年の季節進行ならば、ちょうど今がベニモンカラス シジミの採集適期になるでしょう。
     大急ぎで、とりあえずは国道181号線を目指すことになります。

     国内産の蝶類で、成虫採集が最も難しい種の一つだと言われているベニモン カラスシジミ。とはいえ、既知のポイントで採るのは、あまり美しくありません。
     この天気なら、岡山県新見市の某所(1998年の自己開発ポイント)へ行けば 、ほぼ確実に採ることができるでしょう。けれども、新たに開発したポイントで 採ることができれば、とーっても深い感動が味わえます。
     この感動(≒快感)の虜になっている私は、広島県で探索することにしまし た。

  • 2006年06月08日
     これまでの経験から解っている事なのですが、ベニモンカラスシジミのポイ ントは、驚くほど鮮明に1/25000地形図上に表現されています。
     そう、狙いはズバリ、【崖マーク】です。
     成虫採集の場合「崖面がどちらの方角に向いているのか」とか「川の流れの くびれ具合がどうの」などの細かいことは、この際、無視です。問題は、その崖の 上部に『辿り着けるかどうか』、これに尽きます。
     ですから、地形図から読み取るのは「到達難易度」ということになります。こ れがけっこう難しいんですよね。この地域、良さそうな【崖マーク】は地形図上 にいっぱい表示されているのに、ほとんどは近づくことすらできません。
     そして近づけたとして次の難関が待ち受けています。そう、『降下する勇気』 が試されるんです。
     上部から見下ろして「あそこまで降りたら採れるんやろなぁ〜、けどメッチャ 怖いな…」という状況になるんです。これは山ゴマの採集に少し似ています。
     山ゴマの場合は「あそこまで降りたら採れるんやろなぁ〜、けどメッチャしん どそう(戻るのが)やな…」なのですが、ベニモンの場合はマジで『怖い』とな ります。
     どちらも基本的に危険であるというのは変わらないのですが、敢えてどちらが アブナイかと言うと、実は山ゴマの方が危険ですね。その理由を並べてみましょう。

  • ベニモンのポイントより、山ゴマの居る岩場の方が滑り易い。
  • ベニモンの岩場は落ちたら即死だが、途中で木に引っかかりそう。
      一方山ゴマは岩場の周囲が草なのでスッコーンと下まで行ってしまう。
  • ベニモンの岩場は見た目があまりにも怖いので、とっても慎重になる。
      一方山ゴマは急斜面だけど、行けなくもない斜度なのでナメてしまう。
  • ベニモンは「待ち」の採集でほぼ動かないので、滑落の機会が少ない。
      一方山ゴマでは駆け回るので必然的に滑落の機会が増える。

    という事が挙げられます。そして事実、山ゴマでは私、滑落?しました…。
     さて、これだけ能書きたれて「まさか採れませんでしたと書くんとちゃうや ろなッ」って?
     続きは明日です。

  • 2006年06月09日
     さて、これだけウダウダと書いた場合、見事返り討ちというのが、今までの相場 でした。ところが今回は違います。
     これでベニモンカラスシジミのポイント、3ヵ所目の自己開発となりました。 (本人がそう思い込んでるだけか…)うん、とってもうれしゅうございました。
  • レタッチソフト,Adobe Photoshop Elements 2.0 レタッチ状態,先に1638×1094にトリミング した後、RGBのレベル調整、シャープフィルターをかけて720×481ピクセル 60.65KBにリサイズ (【Web用に保存】から最適化をチェックJPEG高画質60%を選択) 使用レンズ,Tokina EMZ M100 AF (100mm F3.5 MACRO)   種類,JPEG イメージ (JPG) サイズ,"1.31 MB (1,376,211 バイト)" 画像情報,2400 x 1600 ドット 24 ビット 機種,PENTAX *ist DS 横解像度,72.0 縦解像度,72.0 解像度単位,dpi 作成ソフト,*ist DS Ver 1.02 露出時間(秒),1/125 F値,8.00 露出プログラム,絞り優先AE ISO感度,400 Exifバージョン,1220 撮影日時,2006/06/04 14:19:25 露出補正量(EV),0 測光方式,分割測光 フラッシュ,使用せず / 常時オフ 焦点距離(mm),100.0 色空間情報,sRGB カスタム画像処理,なし 露出モード,自動 ホワイトバランス,自動 "焦点距離(mm, 35mmフィルム換算)",150 撮影モード,標準 コントラスト,ノーマル 色の濃さ(彩度),ノーマル シャープネス,ハード 被写体距離,近距離

     いかがでしょうか?ベニモンカラスシジミ。
     得意の標本写真ではなく、『生態写真』です。
     写真の下手さは、モデルの珍品度とレタッチでカバーです。私だって、ネットよ リ先にカメラに収めることもできるんです。
     実はこの日、△雄の本種を採集しました。そしてこのお持ち帰りした個体の全 てにおいて、ネットインする前にそれぞれ写真を撮影しています。
     そう、本種は一度視野に入れてしまうと見失い難く、さほど敏感でもありませ ん。ですから、採集することをメインにフィールドに出かけている私でも撮影で きた訳です。
     ところで、この写真はベニモンがまだまともに写っていますが、他の写真はか ろうじて「ベニモンが写っているのかな?」というものがほとんどです。
     その理由は、足場が狭小で足元が悪いのと、恐怖で呼吸が安定しないことから 常にカメラがブレブレだった為です。それに加え、基本的に私は採るヒトである ことから、「まぁ、写ってたらエエわ」というスタンスです。
     そんな私が撮る写真ですから、その仕上がりは、こんなもんでしょう。