2006年の近況集14

  • 2006年07月28日
     実は、しつこく07月25日もキマを目的に出かけておりました。場所は芦生。
     少しは期待していたのですが、全く見られませんでした。さすがに25日ではも う終わっていますね。
     これで今シーズンのキマリンもお終いです。
     去年は新ポイント開発が好調で、「京都市内なら何処にでもキマが居るような 気がする」と豪語しておりましたが、今年は絶不調。新ポイントの開発数は0に 終わってしまいました。
     新ポイントは見つけられませんでしたが、今年の既知ポイントの状況を書いて おきましょう。
     例年早く見られるポイントでの出現時期は、1週間から10日遅れでしたが、7月 からの産地では遅れを解消。結局、終了時期は例年通りといった感じになり、なん か1週間損をした気分です。
     また、各ポイントでの出現個体数は例年通りだと思いますが、私の採集個体数 は去年の半分以下。新ポイントを探索しnullの山を築いたり、ヘタな写真を撮ろ うとしたりして、結局はどっちつかずに…。結果、採集個体数の激減という事にな りました。

  • 2006年07月29日

    ←2004年07月14日に滋賀県某所で採集した個体です。
     この日には少なくとも5頭目撃し、お持ち帰りはこの個体も含めて1雄2雌でし た。「個体数の少ない場所やなぁ」と思いましたが、貧栄養の湿地に生えるスゲ 類で発生してると思われることから、「まっ、こんなもんでしょう」と2004年の 時点では考えておりました。
     2005年はこの場所に訪れておらず、改めて今年(2006年)はどんな様子だろう かと07月09日に行ってみたところ目撃なし。
     ならば、中旬ではどうだ?という事で、07月19日には辛うじて1雌の目撃。
     それにしても少な過ぎるのが気になり、もう一度昨日、07月28日に行ってみた のですが、ウラナミジャノメは1頭も見られませんでした。
     見られたのは、2004年には全く見られなかったヒメウラナミジャノメが1雄…。
     元々、脆弱な生息基盤のところへ、近縁種の新たな侵入か!?(新規の進入か どうかは、以前の状況が判らないので断定できませんが…)
     なんか、とーっても危なそうです。

  • 2006年07月31日
     07月16〜17日は、採(撮)れそうにもない3種の蝶を狙って(メインは宴会) 九州へ行き、当然の結果を得て帰宅。
     さらに先週の日曜日23日は、採集・下見に出かけ、軽トラを故障させて帰って 来る…。
     最近どうも、いけません。
     そして昨日の07月30日もまた、果てしなき妄想の流れに身体までも任せてし まい、行ってきたのは滋賀県北部。

  • 2006年08月01日
     ツマジロウラジャノメが確認されたのが1982年。ムモンアカシジミが確認され たのは1989年。オナガシジミの再確認は1982年。ミヤマカラスシジミでも1984年 発行の保育社生態図鑑Vol.3の記述によると「記録あり」といった程度。また、ご く最近、ウラナミジャノメの年1化7月発生の個体群が発見されたり、もしかする と○○○シジミや○○○○モドキも居るのではないか?と考えられられている 、滋賀県。
     お隣の県なのですが、何が居るのか?なかなか楽しみな場所です。

     そして行ってきたのは長浜市の金糞岳。伊吹山に次ぎ、滋賀県内で2番目に標高 の高いお山です。
    ←登り口の看板には、けっこう厳しそうな感じで地図が描かれていますが、実際は かなり上部まで車で行けるので、歩く距離はたいしたことありません。ただ、現況 は先日の豪雨による崩土でクルマが進めず、登山口の少し手前に駐車したので林 道をけっこう歩くハメになりましたが。

     それでも駐車場所から1.5時間も歩けば山頂に到達できました。
     この山頂広場からの眺望はあまり良くありませんが、少し西の方にある白倉岳 (1270.7)方面へ向かう尾根道は、琵琶湖に浮かぶ竹生島なんぞが見えて、とって も良い景色です。

     このページに訪問くださる方々は、登山案内を読みに来られた訳ではありませ んよね。
     「で、何を狙ってこの山に登ったんだ?」ですね…。
     既にウスウスお気づきの事とは思いますが、私が狙って行ったのは無謀にも、 滋賀県ラベルのゴマシジミ。

  • 2006年08月03日
     こうして、狙った対象種と行った場所まで書いているのですから、結果は言わず もがな…、でございます。
     何故、無謀にも滋賀県ラベルのゴマシジミを狙うに至り、この金糞岳に行ったの かを説明(言い訳)しておきましょう。

     ・北の方から中部地方まで分布し、一旦近畿地方が空白域になって、再
      び中国地方に分布している種では、滋賀県まで分布というのが数種ある。
     ・居るとすれば山ゴマ。ならばホストはカライトソウ。従って日本海側気候
      の地域で、標高も1000m以上は欲しい。
     ・Yヶ池(Iノ又谷源頭部)にまで分布してるんやから、もうチョッとやん。
      ここまで分布が伸びて来ててもよかろうに。
     ・本当に行きたかった広島県が、天気予報によると曇りだった。
     ・上記と矛盾するけど、ガソリンが高いので、近場で済ませたかった。

     と言うことになります。
     それでも、金糞岳から白倉岳に向かう途中、この岩場を遠望したときは、
    「ん?これは案外イケルかも」
    と思ったんですけどねぇ〜。

     結局、10:00過ぎにはダメだということが判明し、あえなく敗退ですわ。

     

  • 2006年08月05日
  • レタッチソフト,Adobe Photoshop Elements 2.0 レタッチ状態,RGBレベルを調整し、 トリミングをせずにシャープフィルターをかけて720×479ピクセル 39.99KBに リサイズ。(【Web用に保存】から最適化をチェックJPEG高画質60%を選択) 使用レンズ,Tokina EMZ M100 AF (100mm F3.5 MACRO) 種類,JPEG イメージ (JPG) サイズ,"1.85 MB (1,945,020 バイト)" 画像情報,3008 x 2000 ドット 24 ビット メーカー,PENTAX Corporation 機種,PENTAX *ist DS 横解像度,72.0 縦解像度,72.0 解像度単位,dpi 作成ソフト,*ist DS Ver 1.02 露出時間(秒),1/100 F値,9.00 露出プログラム,絞り優先AE ISO感度,400 撮影日時,2006/07/30 12:18:05 露出補正量(EV),-0.3 測光方式,分割測光 フラッシュ,使用せず / 常時オフ 焦点距離(mm),100.0 色空間情報,sRGB カスタム画像処理,なし 露出モード,マニュアル ホワイトバランス,自動 "焦点距離(mm, 35mmフィルム換算)",150 撮影モード,標準 コントラスト,ノーマル 色の濃さ(彩度),ノーマル シャープネス,ハード 被写体距離,マクロ

     早くもお昼前に、車を置いていた場所まで戻ってしまったのですが、このまま 帰ってしまうのは少し勿体ない。
     ということで、林道縁の花々を見てまわると、この種も近畿地方で一旦分布が 空白になるコキマダラセセリがおりました。
     「こいつが居るんやったら、ゴマシジミも居ててくれたらよかったのに…。」
    とグチをこぼしながら数枚撮影。
     「んんっ、滋賀県ラベルのコキマダラセセリってもしかすると珍かぁ?」
    と思いついたので、急きょネットを組み立てて、採集モードに切り替え。
     ところがコイツ、ついさっきまで、ゆるゆると吸蜜していた個体なのに、私の 殺気を敏感に察知したのか、「さあ採るぞっ」と構えた瞬間、ピッと何処かへ飛 んで行ってしまいした。「ふ〜ん、殺気というものは、やはり存在するんや」と ここで妙に納得。
     採れないとなると、とっても悔しいので探し回り(コキマダラセセリでここ まで真剣になったのは初めて)何とか1雄1雌のお持ち帰りにこぎつけました。
     それにしても狙いのゴマシジミには程遠く、コキマダラセセリで必死になっ ている私。
     なさけなーっ!

  • 2006年08月07日
     当初の目的地は滋賀県伊香郡余呉町、横山岳の東北東尾根、地形図上でガケの 存在が予想される場所でした。
     勿論、狙いは無謀な滋賀県ラベルのゴマシジミ。しかも2週連続です。そして、こ の場所で、もしも採れれば、山ゴマとしての西限の更新にもなります。
     予定ではクルマで田戸集落から東に入り、奥川並川沿いに行ける所まで進み、 リッカ谷川との合流点辺りからは、自転車で尾根まで。そこから東へは藪漕ぎを 覚悟していたのですが、かなり手前の菅並集落で通行止めになってしまいました。
     この時点で当初の目的地に行くのはアッサリ中止。
     Iノ又谷源頭部(Yヶ池)から福井・滋賀・岐阜県境の三国岳に向かうことに しました。

     上丹生集落から杉本集落へ抜ける県道284(とっても細くて気色の悪いトンネ ル在り)を経由し国道303へ。快調に岐阜県方向に走っていると【八草峠通行止め】 の表示が道路脇に出ていたのですが、通行止めと言うのは旧道の峠道の事で、トン ネルは通れるのだろうと、都合の良いように解釈(いつもの事。途中、対向車が全く 来ないのが少々気にはなっていた…)し、進んで行くと、↑ほれ、この通り。

  • 2006年08月08日
     これはイカンがな…。
     こうなると、大急ぎで福井県旧今庄町側に迂回し、Hダム方面から登るしかあり ません。



     左の登山口から右のYヶ池畔まで普通に登って所要時間は約70分でした。
     12年前に初めて来たときと要した時間は変わらなかったので、チョッと安心。 これなら日帰りでのタカネヒカゲとミヤマモンキの同一日撮影も、まだまだや れそうです。来年やってみようかな。
     それはさておき、この池畔からゴマシジミの既知ポイントまでは約5分。
     どんな場所かと言いますと…、
     画像をUPしようかと思いましたが、レイアウトの都合上、明日にします。