2007年の近況集07

  • 2007年05月14日

     昨日05月13日もギフチョウ狙いで某所へお出かけしておったのですが、あまり 書くべき事がない(ネタ不足なので近々書きますけど)ので、前回からの続きで す。

     ポイントだろうと思っていた付近まで歩くと、突然足元から1頭のギフチョウ が飛び立ちました。反射的に振ったネットは、当然のことながら空っぽ。いつもの ことですな。しかしながら、何故かあまり焦りはなく「あの個体はきっと帰って くる」と思いつつ、少し離れた明るい空間まで行ってみると1頭のギフチョウが 地面に貼り付いています。確証はありませんが、先ほど足元から飛び立った個体 でしょう。時に09:15頃、慎重にネットをかぶせ、ようやく秋田県ラベルを手にす ることができました。
     「きっとこの空間がベストポイントなんやろな。ここにブルーシートでも広げ てじっと待ってるのが一番効率的なんやろな…」と思いましたが、私はじっとし ていられない性格です。ベニモンカラスシジミやホリシャルリシジミ等、どうし ても「待ちの採集」でないと無理な種については渋々待ちますが、ギフチョウで 待つのは大嫌いです。非効率とは思っても、落ちつき無く歩き回る私です。
     ということで歩き始めてすぐに1雄追加。この時点でもまだ10:00になってい ません。さらに歩き回っていると、とても良さそうな空間でYさんに遭遇。この 辺りで出会うであろうことは、前日の某山三角点で必然的に出会ったT先輩から 「Yさんも行かれてるよ」と聞いていたのであまり驚かずにご挨拶を交わし、お 話を伺うとYさんも既に2雄得られているとの事。Yさん曰く、
    「この時刻で合計4雄も採れてるなんて、久々に景気のイイことですよ」
    「そうなんですか?サイシンはこんなに多いのに不思議ですねぇ」
    と私。

     などと談笑の後、私はやっぱりウロウロと歩き回り、結局、□雄追加して合計 〔〕雄の採集。これで、この付近での採集行動は終了としました。
     歩き回ったおかげか、この地域のポイントパターンがある程度読めてきたの で、手持ちの地形図と車を流しながら感じた感覚で、「ここには絶対おる!」と 自信を持ってガサゴソと入っていくとホンマに居りました。
     自信満々で行動するとたいがい外すので、「うわ、冗談みたい」と呟きながら も慎重にネットイン。
     いや〜これは嬉しかった。既知ポイントからはそんなに離れていませんが、一 応自己開発。ギフチョウの採集はこうでないといけません。

     ところで上のカンアオイ画像ですが、これは山形県酒田市で撮影したもので す。
     去年開発した『就寝ポイント』(寝る場所の選定って、けっこう気を遣います よね)に生えていたモノです。この地区の字名でもギフチョウは記録されている のできっと居るのでしょう。けれどもここへの到着は16:40頃だったので、ギフ チョウさんはもう飛んでおりませんでした。

  • 2007年05月16日

     天気予報はきっちりとチェックしておかなければいけませんな…。

     4回目にしてやっと秋田県ラベルを手に入れたことにより、気合が少々抜けて しまったようです。天気予報も聴かずに山形県酒田市で寝てしまったことにより、 翌日の行動範囲がイマイチ天気の良くない場所になってしまいました。
     会津や置賜地方なら好天だったのに、移動時間の関係から、月山の南麓に行く 事になってしまいました。
     未だ時期尚早だということは分かっておったのですが、行く場所として、ここ しか思い浮かばなかったんです。行ってみると、この画像でお判りいただけるよ うに、圧雪でプレスされたカンアオイが、ようやく確認できる程度の季節進行で す。
     こんな状態でもピカピカの好天ならば、新鮮な個体が飛ぶかもしれませんが、 一瞬、日は差すものの基本的には曇りで、しまいには雨も降り出すという、どうし ようもない天気になってきたのでアッサリと採集終了。何処かで温泉にでも入っ て、早い目に京都に近づいておこうということで、新潟県関川村の湯沢温泉(共 同浴場¥150)で入浴することに決定です。

     この画像は、湯沢温泉に向かう途中の国道沿いで撮影したものです。流石は新 潟県、けっこう通行量の多い国道に近い所でも、このようにギフチョウの卵が確 認できます。えらいもんですな。
     この後、共同浴場で地元の方と
    「入浴料150円って安いですよね。京都の銭湯は390円ですよ」
    「150円でもクルマで入りに来てるので、ガソリン代の方が高くつくよ」
    といった会話を交わし、駐車場に行ってみると、私のクルマ以外はドイツ製のお 高級車が1台、ナルホドですな。

     未だ日は高かったのですが、7号線沿いの食品スーパーで刺身等の夕食を購入 し、聖籠町の海岸縁で呑み始め、19:30頃には寝てしまいました。(こんな所で寝 ていたら某国の工作員に拉致されへんかなと思いつつ…)
     明くる05月06日は、全国的に雨の予報だったので、高速道路は使用せず、国道7 号線→8号線→161号線→367号線の道順で京都に18:00頃到着。
     今回の東北ツアー、総走行距離は1900.2km。消費ガソリン125.37Lで燃費は 15.16km/Lでした。こんな燃費ですが、決して軽トラで行った訳ではありません。

  • 2007年05月19日

     前の日曜日、05月13日の事を書いておきましょう。
     天気予報によると、お昼頃から晴れるということだったので行った訳ですが、 所謂お天気ハマリ。
     滞在中、ギフチョウの飛ぶような気象状態には、ほとんどなってくれませんで した。
     で、行った場所は岐阜県郡上市のI地域。
     気合の入ったギフチョウ好きの方々の足元にも及びませんが、私もけっこうギ フチョウ好きです。にもかかわらず、本種狙いでの当地への訪問はこれが初めて でした。

     公開されている地名や、T先輩にお聞きしたお話し、そして地形図の読みから行 ってみると、ツゲの生える湿った所には、カンアオイが生えています。「なんか、 飛騨みたいやなぁ」との印象でした。
     しかしながら、曇天で気温低く風も強い。こんな状況では居たとしても飛びま せんな。寒くなってきたので下に降り、川に近い所でウロウロしてみると今度は ウスバサイシンが生えていました。そして、蝶屋さんも数名おられます。きっとこ こがサイシン喰いのポイントなのでしょう。この時、一瞬日が差したのですが、ギ フチョウは見られませんでした。
     まっ、こんなこともあります。完敗の日曜日でした。

  • 2007年05月21日
     餅を搗いたような性格の発揮です。
     昨日、05月20日の日曜日は先週と同じ所、岐阜県郡上市のI地域に行ってきま した。前回は天気ハマリでどうしようもなかったので、今回こそは!との期待で 現地へ臨みました。ところが、昨日もです…、日差しはあったものの、強風で寒い んやもんなあ…。
     結果は推して知るべしではありますが、また次回に書きます。
     今日は、めずらしく仕事が忙しいので、これだけです。

  • 2007年05月22日

  •  突然ですが、ランダムにつめられた標本箱です。
     ネタのないとき、今月末ぐらいにUPしようと思っておったのですが、ウレシク テ、嬉しくて、思わずUPです。そう、ようやく2006年に採った個体それぞれの標本 画像撮影が全て完了しました。
     去年最後に採った西表島高那産アゲハ(展翅中をUP済み)を除く2006年の採 集個体全てがこの4箱に納まっています。タイワンヒメシジミ等、一部は2006年の 採集個体ではないのですが、標本箱のスペースの都合でこうなっています。

     [ふしみやDB2006年版]も、ほぼ完成しているので、近いうちに差し障りのない データを抽出して配布版を作成し、DLできるようにいたします。
     ところで、今回の[ふしみやDB2006年版]は各ページに画像が表示できるように なっています。ということで、かなり重くなっています。従って、現在UPしている 2005年版を削除してから、サーバーにUPすることになりますので、2005年版が御 入要の方は、今のうちにDLしておいてください。

  • 2007年05月24日

     少し戻って、05月20日岐阜県郡上市のI地域の事を書いておきましょう。
     結局、強風で低気温ではありましたが、日差しがあったので、どうにか×雄を採 集することができました。
     現地でお会いした方のお話によると昨年(2006年)はとても個体数が多かっ たそうです。ところがこの05月20日はたったこれだけ。時期が悪かったのか、天候 のせいか、それともその両方だったのかは判りませんが、まあ、こんなもんかもし れません。今年の当地への訪問はこれでオシマイ。また来年ですな。

     ところで画像はミツバツチグリ。そう、チャマダラセセリの食草です。
     実は前回の05月13日に訪れたとき、この地域の伐採地にこのミツバツチグリ が沢山生えているのを確認しておりました。05月13日は天気が悪く、居たとして も飛ぶような状況ではなかったので、今回はチャマダラセセリの探索も大きな 目的でした。
     岐阜県の蛭ヶ野や福井県の旧和泉村では確実な記録があるということなので 、当地域に居てもおかしくありません。環境が伐採地なので、イマイチかな?と も思ったのですが「伐採地=ドッカ〜ンと大当たり」というイメージが頭にこ びり付いているものですから「居るに違いない!」とかなり一生懸命やったの ですが、見ることはできませんでした。