2007年の近況集09

  • 2007年06月09日
     衝動的に対馬に行きたい!気象庁の発表によると、明日の対馬は朝から自信 満々の降水確率0%。
     今晩の京都駅発寝台特急「なは」のB寝台は空席有り。対馬往復の飛行機にも たっぷりと空席有り。今から、チョッと指先に力を入れ、クリックすれば…。
     いかんいかん、やめとこ。クレジットカードの請求書(5月分のETCや Win Vista本体及び液晶モニターがあったな…)も未だ来てないもんな。

  •  ところで、ふしみやDB2006年配布版がようやく完成しました。
     完全版のふしみやDB2006年版は、ファイルメーカーで作成されデータベース 本体が1.02GB。リンク先のファイルを含めたファイルフォルダ全体容量は2.09GB でフォルダ数29個、ファイル数1279個で、DVDには収まるけれどもCDには収まらな いものになっています。
     今回は、完全版の中から差し障りのない6レコードを抽出して配布版と致しま した。
     このトップページの下の方からは常に[ダウンロードのページ]に跳べるよう にしてありますが、今日は、ここからも [ダウンロードのページ]に跳べるようにしておきました。

  • 2007年06月12日

     衝動的対馬行きを断念した06月10日、さすがにギフチョウを採りに行くのは無 理だと思い、ベニモンカラスシジミを採ろう(撮ろう)と思っておりました。
     広島・岡山地方はなんとかイケそうな天気予報だったのですが、何度も採っ ているのと、時期的に少し遅いと思われたので、こちら方面に行くのはやめてお くことにしました。そこで、今まで採ったことのない紀伊半島に行くつもりで、 1/25000地形図から3ヵ所候補地を絞り込んでおったのですが、早朝05:00発表の 天気予報を確認すると、とても本種が飛ぶような予報ではなかったので、こちら 方面もアッサリと中止。近所をウロウロすることにしました。

     先ずは京都府○○市のウラナミジャノメ。まだ生き残っているかどうかの確認 と、撮影をしたかったので既知ポイントに行ってみると、ちゃんと残っていてく れました。この画像は○○市で撮ったものです。何とか、閉翅・半開・全開の3態を 撮ることができましたが、いずれもピントは甘く色調もイマイチ…。

     この後、ここに画像は貼れませんでしたがもう1ヵ所、これも絶滅を心配してい た京都府△△市でも本種の生息が確認できました。ということで、まあ、よかった のですが、両市共に危うい状況であることに変わりはありません。

  • 2007年06月14日

     既にキマリンを対象に何度か出動しておるので、その状況を書いた方が皆さん には、よろこんで頂けるのでしょうが、06月10日(日)の続きです。

     滋賀県ラベルのヒメヒカゲ…。「夢でも見てんのかい?」というようなツッコ ミが入りそうですが、探してみました。
     今年1月の宴席でk*nk*nさんにお尋ねしたところ、K大OBでヒメヒカゲ通の方も 既に本種を目的にその土地を探索し、「居なかったとの結果を得ている」とは聞 いていたのですが、例によって、私は自分自身で確かめたかったんです。

     そこは、マツを主体とした貧弱な植物相しか維持できないような露岩地で、そ の裾部(あまりよい表現じゃないなぁ)に、湿地が点在しています。採集するつ もりで訪れた7月(下見でこれより先、1月にも来ていました)は某種が対象だっ たのですが、「この環境は某種というよりもヒメヒカゲやで」と強く印象に残り ました。という訳で今回、改めて探してみたのですが、やっぱり居りませんでした。
     それからもう一つ、この時期に某種は「本当に出現していないのだろうか?」 という疑問も抱いており、これも解決しておきたかったのです。結果、こちらの方 も見られず、当地の某種は年一化ということでよいと思います。

     で、画像がないと寂しいので、モウセンゴケを撮ってきました。カゲロウさんが 絡め採られています。よく考えると恐ろしいシーンですね。葉の直径が1メートル ぐらいのモウセンゴケがあったらと思うと…、ああ、怖っ。

  • 2007年06月16日

     いかがでしょうか?撮れたてキマリンです。
     先ほど、波板を配達に行った帰りに撮ってきました。
     06月14日は一日中雨、そして15日は曇りでしたがキマにとってはかなりの低 温。ということは、スッキリ晴れた今日なら、お腹を空かせたキマリンが朝から ヒメジョオンでお食事中であろうと予想し、行ってみると私の読み通り吸蜜中 の個体に出会うことができました。
     撮ったのは09:40頃だったのですが、この時刻では夕刻の活動時からは想像も できないような鈍感さです。かなり近寄っても知らんぷりです。何かの拍子に私 の動きに気付いて飛翔しても、ヨタヨタと近くの花にすぐ止まってしまいます。
     これは100ミリのマクロで撮ったものです。実はコンデジの広角側で撮った画 像の方が絵としては良かったのですが、その画像をUPすると、このポイントが何 処であるか特定できてしまうということで、この画像をUPすることにしました。

  • 2007年06月18日

     昨日06月17日はベニモンカラスシジミ狙いで奈良県に行っておりました。
     時期的にチョッと遅いかなとも思ったのですが、他の蝶の出現状況(現時点 で昨年よりも1週間弱の遅れ)から鑑み、未だ大丈夫だろうということで行って みました。
     予め、地形図で予想した3ヶ所を順に廻ることにし、軽トラで走っていると、ニ ホンカワウソの手配ポスターが朽ちかけた民家に貼り付けてあります。「へぇ〜 、生息の可能性が0%ではないんや…」と少しうれしくなったのですが、今日の目 的はニホンカワウソではなくベニモンカラスシジミ。川筋を見下ろすのではなく 、見上げて崖探しです。
     なのに、右の画像はカンアオイ、「これが生えてるような場所でベニモンを探 しているようでは、100年経っても採れへんのとちゃうか?」と思われるでしょ う。確かにカンアオイとベニモンカラスシジミの取り合わせは、奇異と言われれ ばその通り。ところが、この画像に写っている白い石は石灰岩のカケラなんです。

  • 2007年06月20日
     ここは引っぱるのが大好きな、ふしみやのホームページです。なら、いっそのこ と、06月17日の行動とは全く関係のないお話の挿入です。

     某オークションで出品されていたスケギフ、もう落札されたようなので書き ますが、あれは良くスケていましたねぇ。


  •  ↑(右側は同じ産地のノーマル個体)は2006年に新潟県で採集したものです。 「けっこうエエ個体やん♪」と独り悦んでおったのですが、出品されていた個体 と比べると、たいしたことありませんな。
     あれがグレード5とすると、これはグレード3に届くかどうかといったところで しょう。
     どの産地でも、そこそこの頻度で出現する型とは言え、あそこまでスケルと何 かしら迫力がありました。
     「で、その画像は?」と言われましても、ここに貼る訳にはいかないので、検索 エンジンで辿り着いてください。【ギ○ヤオークション】をキーワードに検索す ると上位にヒットするハズです。現在、この出品に対する入札は終了しているの で、[終了一覧]をクリックすれば、今(2007年06月20日)なら未だ見ることがで きると思います。

  • 2007年06月22日
     06月17日の行動、続きです。
     突然ですが、ここで重要なお知らせです。下の方に蛇の画像が貼ってあります。 お嫌いな方は、このページを『Paje Down』せず、このまま何処か他のページに跳 んで行ってください。

     谷から見上げると、
    ←の画像のような崖は何ヵ所かあったのですが、とても最上部に行けそうもない 崖ばかりです。

     その最上部に到達可能な切り立った崖を求めてウロウロした結果、やっと1ヵ 所だけ、私の目的に適合した場所がありました。
     そこは、ほぼ垂直に切り立った崖の最上部から見下ろすことができ、長竿が届 く範囲の眼下には、広葉樹の小葉で構成された緑のテラスが点在しています。
     今まで、広島・岡山県の成虫ポイント5ヵ所で得た経験から、ベニモンカラスシ ジミの成虫採集は、この緑のテラス上に静止する個体を狙うのが、本種を得る近 道だという事が解っています。そして、そのような採集方法を執る為には、できる だけ崖の端部に近い所まで進み、狭小ではあるけれども平坦な足元を確保しなけ ればなりません。
     しかしながら、そこは崖の上。
     そんな都合の良いポジションは、ごく限られています。

     ところが、「佇むならココしかない!」といった場所には、あろうことか、先客 様がいらっしゃいました。
     この先客様、人間だったら良かったんですけれども、マムシ様でございます…。

     この画像では私の右足からさほど離れていないように写っていますが、実際は 高低差が50cmほどあるので、空間的には彼の一撃が届かない位置関係になります 。
     持っている竿でツンツンして、何処かへお引取り願っても良かったのですが、 何処に行ったのか判らなくなるのもイヤだったので、全く手出ししませんでした 。
     ということで、この態勢のまま約1時間、ベニモンカラスシジミの飛来を待ち続 けました。ただ、足元にマムシ様がいらっしゃるということで、集中力を欠いてし まい、緑のテラス周辺を注視するのではなく、マムシ様のマクロ撮影に精を出す 始末。当然のことながら、ベニモンカラスシジミにはカスリもしませんでした。

     あっ、そうそう、もしよろしければその画像は 【マムシ大画像に付き、嫌いな方はクリックしないで】 にあります。
     はっきり言ってこいつ、遭遇するのはさほど難しくはありませんが、接近した 画像を撮影するとなると難易度が上がりますね。(k*nk*nさん、すいません!文 章をパクッテしまいました)
     あまり近寄ると、ぱくっといかれそうだし、かと言って離れてしまうと 、目・ピット器官・鼻孔がちゃんと写りません。しかもこの個体の約30cm後ろは 落ちたら必ず逝ってしまえる切り立った崖です。
     両方の意味で、緊張感あふれる撮影でございました。