2008年の近況集09

  • 2008年04月21日
     先週の土曜日19日にUPしたつもりだったのですが、書くだけ書いてサーバーに 移動していませんでした。従って、以下の文章はかなり古い「最近のふしみや」 になってしまいました。すんません…。

     04月12日(土)17:00発表の天気予報によると、翌13日(日)は何処へ行って もギフチョウの採集・観察に適した天気にはならない とのことでした。
     従って、採集行の準備をしないで眠りに就いたのですが、翌朝05:30頃に目覚め てみると思っていたよりも明るい空が広がっています。念の為、気象庁05:00発表 の天気予報を確認してみると「各地で午前中は晴れ」ですって…。気象庁、コロ ッと前言を翻しているではありませんか!
     「それならそうと前日に言うといてくれんと…」とぶつぶつ呟きながら何処 へ行こうかと、PCで検索したり地形図を広げて検討したりしていると、あっとい う間に時刻は06:10。
     奈良県で探して見事返り討ちに遭おうかな?と気持ちが傾きかけていたので すが、時刻的に少し厳しいことと、前日までに築いたnull記録の山で少々弱気に なっていたことから、不細工ではありますが、これまでに採ったことのある京都 府相楽郡南山城村に行くことにしました。
     最近の生息状況は厳しいものがあると言われている南山城村ですが、そこで得 られる個体はとってもカッコいいし、ラベル的にもチョッとレア。居るものなら ば、いくつでも標本箱に入っていただきたいギフチョウさんです。

     気合を入れて、既知ポイントや付近の良さそうな場所も探したのですが、全く ダメ。
    ←のように、とても美味しそうなヒメカンアオイの新芽は数箇所で見られたんで すがねぇ…。

     あくまでも私のエエ加減な感覚ですが、限りなく『絶』に近い状況だと思われ ます。

  • 2008年04月23日
     仕事をチョッとナニした04月15日は、居ると判っているポイントに行ったので それなりのお持ち帰りになりました。(店を10:00前発の14:30帰りですから京都 内になります)
     けど、採れた話しよりも、ハマッタお話しの方が面白いというご意見を頂戴し ておりますので、04月15日の事はこれでオシマイ。
     そこで、04月19日(土)のハマッタと言うか、居なかったお話しになります。


     伏見区淀競馬場の近くに配達があったので、その帰りに寄ってみた場所が、
    ←ここ。
     京都市西京区の某峠になります。
     画像内、道路の右側雑木林が発生地でその林床にはカタクリなんかも咲いて おります。
     1990年代の居た頃には、雑木林内はもちろん、アスファルト道路上でもギフチ ョウの姿を見ることができました。
     「居るなら、採るか撮る。居ないなら、居なかった記録を残す。」という目的で 毎年訪れているのですが、この04月19日は見ることができませんでした。
     現在でもミヤコアオイは居た当時と変わりなく見ることができるのですが、 ギフチョウはここ数年確認できていません。
     環境としてはとても良好なので、絶ったとは思えないのですがねぇ…。

  • 2008年04月25日
     今日はこの前の日曜日、04月20日の事を書きましょう。
     新入社員研修で4月2日から18日まで行ったままだった長男が久し振りに帰っ てきたので、19日の土曜日はささやかにお祝いしましょうという事になり、早く 寝て03:00頃からの出発は無理。従って05:00頃からの出発となると、ギリギリ行 ける場所としては鳥取県米子市〜島根県安来市ぐらいまでかな?ということで、 この地域に行くことにしました。(もう一ヶ所、晴れの予報が出ていた美濃地方 は何処へ行けばよいのか判らなかったので選択肢に入っていませんでした)

     前日に国土地理院のWEBページで地形図をながめていると、地形、標高、そして 山の名前から
    「きっとポイントに違いない!」
    と思える場所(記録は 無いか私が知らないだけ?)があったので、そこを主たる狙い目にして出発です 。そして行ってみるとそこは、
    ←こんな感じ。

     そのうえ、↑の画像を撮ったときの私の足元には、
    ←コレが生えております。
     もう、絵に描いたようなギフチョウのポイントですね。
    「むふっ、10頭はカタイな…」
     と思わせてくれる環境です。(この時点では地形図読解の鋭さに自己陶酔し ておりました)
     ところが!であります…、待てど暮らせどギフチョウは現れません。
     このカンアオイは古葉だけですが、少し離れた場所のカンアオイは新芽も出て おり、生息しているものならばちょうど良い時期だと推定できますし、天候は少 々肌寒いものの、日差しがあるので居るものであれば飛ぶ状況でした。
     なのに、一頭も見ることができません。
     うむぅ〜、ココは居ないのでしょうか…。

  • 2008年04月26日
     今日の土曜日、「午後からの急な降雨に注意してください」と朝の天気予報は 言っていましたが、京都市内はここまで晴れ時々曇り。きっと各地でギフチョウ さんが観察されたことでしょう。けど、土曜日なので伏見屋は営業。まっ、仕方あ りません。
     さて、04月20日(日)の続きです。
     突然、
    ←空と草しか写ってへんやん、いったい何のつもりやねん?
    ですよね。

     今回の鳥取県米子市行きは、ギフチョウだけではなく、シルビアシジミ第一化 の採集と撮影も目的の一つでした。
     今まで、第一化のシルビアシジミは狙った事すらありませんでしたが、せっか く生息地の近くまでやって来たことですし、ポイントに寄ってみるべきでしょう 。
     この地域の発生時期は05月の上旬だと何かで読んで知っていたのですが、もし かすると「もう出ているかも?」との期待を持って訪れました。ところが、全く の見込み外れ。ヤマトシジミすら飛んでおりません。
     この場所は去年の秋に、多くのシルビアシジミを確認しているので、素直に 『未発生だった』という事になると思います。

     ん?もしかして、コレもフライング1回にカウントされるのかな…。

  • 2008年04月28日
     平日におけるギフチョウ確認の結果です。先週中は、

     04月21日京都市西京区の1ヶ所。
     04月22日滋賀県大津市の2ヶ所と京都市左京区の2ヶ所。
     04月23日京都市右京区(ほんまの右京区)の1ヶ所と京都市北区の1ヶ所。
     04月26日京都市北区の23日とは違う1ヶ所。

     で、null記録を積み上げておりました。
     行った場所は全て過去に実績のあるポイントばかりです。今のところは、『 居なくなった』ではなく、『居なかった』としておきますが、京都の市街地周辺 部、かなり厳しい状況です。

  • 2008年04月30日
     この連休、暦通りに休もうとすると、忙しくて(仕事でっせ)身体がしんどい。 (仕事だけが原因ではないけど…)
     ということで、04月27日のことを少しだけ書いておきます。
     行ってきたのは京都府の丹後半島でした。
     字名としては記録がないと思われますが、付近にブナ林が展開しているとの WEB情報と、地形図の読みから行ってみたところ、
    ←のような感じです。
     ブナ林の林床に生えた美味しそうなカンアオイ、もう採れたも同然ですね。
     ということで、元気いっぱいで尾根まで登り、先に見えている明るいコブまで 駆け上がると、お約束通りギフチョウさんが舞っておりました。しかもこの位置 で採ると、Sさんの著書に『正式な記録は無いかもしれないが、採れてはいる。』 と記されている市町村だったので、慎重にネットを振り、小さな雄叫びをあげさ せていただきました。
     と、調子よく始めたのですが、後が続きません。あと1頭ぐらいは、この位置にや って来るだろうと暫く待ってみたのですが、一向に来る気配がありません。仕方 がないので尾根筋を広範囲に歩き回ったのですが、結局この1雄しか見られませ んでした。
     この環境でたったの1雄というのは、どうにも納得できないので、来年もここで やってみようと思っています。

  • 2008年05月01日
     最近、手書きのノートには、プリンターで印刷した1/25000地形図を貼り込ん だりしているので、書くのに気合が必要になってきました。ということで、ノート には未だ書いていないのですが、忘れるといけないので、メモ代わりにここを更 新しておきましょう。

     飛び石連休の谷間04月28日は
    ←ここ、滋賀県某所に行ってきました。
     銀閣寺内での採寸を大急ぎで済ませ、9:30に銀閣寺を出発。現地林道の終点に 11:00着。15:00には店に帰らないといけないので現地滞在2.5時間一本勝負です。
     とは言ってもここはギフチョウの記録がある場所です。従って、軽ぅ〜く・頭 程度は採れるつもりで訪れました。
     画像からお分かりいただけると思いますが、ここはキレイなブナ林で、その林 床には低密度ではあるものの、カンアオイも生えおりました。典型的なブナ林の ギフチョウポイントですね。
     ところが、ギフチョウは見られない…、完封のnullでございました。

     初めて訪れた場所なので、記録されていた頃がどのような状態だったのか判り ませんが、ブナ林なので大きな環境変化は考えられません。植物等の状況から、フ ライングとは思えませんし、天気も申し分ありませんでした。
     何故、居なかったんでしょうね…。

  • 2008年05月02日
     今日もメモ代わりの更新、04月29日のことです。
     行ったことのある方ならここが何処であるかすぐにお判りになるでしょう。 そう、あの本にも載っている超有名ポイントです。
     ポイントとして示されているのは標高700M前後だったと思います(あの本、 誰かに貸して現在行方不明中)が、地形図を見ていると標高850M〜900Mの辺り にも発生地がありそうです。そこまで登れば時期的にも少し遅めぐらいで何と かいけるでしょう。それに、この時期なら同業の蝶屋さんたちも、大山寺方面の ポイントに集中すると思われるので、ここなら落ち着いて観察できるだろうと の予想でした。

     そして行ってみると予想通りです。蝶屋さんには誰にも会わなかったし、ギフ チョウの鮮度及び個体数もまずまずでした。
     と、ハマッたお話しではないので、オモシロくないですよね。なので、今日は これだけです。