2008年の近況集13

  • 2008年06月11日
     今日も八重山のお話を続けるのですが、その前に気になるキマダラルリツバメ の状況です。
     昨日(06月10日)、京都市の市街地で□雄の採集です。状態は新鮮で、おそらく 06月09日の羽化個体であろうと判断しています。それから、この□雄を採集した 場所とは別のポイントでも○雄目撃しているので、超有名ポイントのK上でも、た ぶん出ていることでしょう。いよいよ始まりです。



     さて、今回の八重山ネタ、最終回です。
     たまには画像も撮る蝶屋らしく生態画像をUPしておきましょう。
     撮影に対して、何のこだわりもなくコンデジでパチパチ撮った石垣島の普通種 の皆様です。
     最下段右のクロマダラソテツシジミ以外は「万勢山林道」と呼ばれるあたり で撮影しました。
     最上段左のクロアゲハ雌はかなり赤いのですが、激しく汚損しています。こう いう個体から強制採卵して飼育すると、立派な二重紋の個体が得られる可能性 があるのでしょうが、技術も情熱もない私には無理ですね。

     この「万勢山林道」と呼ばれるポイントは空港からタクシーで約10分(0.1M/片道) もあれば行けるので、今回帰路の関空便への待ち合わせ約4時間の間にも、「行っ て・約3時間採って(撮って)・帰る」ことができます。
     キミスジに対する情熱が、いま少しでもあれば、空港からタクシーをとばして Y橋のポイントまで行ったのでしょうが、滞在時間とコストとの兼ね合い及びリ スクを勘案し、こちらの方にしておきました。

     Y橋に行って、たとえ1.5時間でもやれば採れたのかもしれませんが、空港から の距離がこれだけ遠いという事は、ちょっとしたアクシデントで出発時刻に間 に合わなくなる可能性が増大します。ここで帰れなくなるような事態になると、 次が行けなくなってしまいます。この時期採集に出られなくなるのはとっても 痛い…。
     ということで大人の判断、自重しておきました。(N先輩、私も成長したでしょ)

  • 2008年06月13日
     06月08日(日)の行動を書いておきましょう。
    ←は二度目の登場、滋賀県大津市の湿地です。昨年07月下旬にこの湿地を見つけ、 そのとき、「来年06月上旬には必ず訪れよう」と心に決めていました。
     狙いはもちろんヒメヒカゲ。妄想とは解っていても、滋賀県ラベルのヒメヒカ ゲ、「もしかすると居るかもしれん…」と思うと、行かずにはおられません。
     …で、まあ、結果はご想像の通り、ハッチョウトンボが多数とヒメウラナミジャ ノメが1頭見られただけでした。駐車地点から片道約5kmを往復してこの結果。こ うなるであろうことは判っていたとは言え、けっこうメゲた日曜日でした。

  • 2008年06月16日
     ブレてますが、今年のキマリンです。
     採りに行ったのですが、持っていたコンデジで思わず撮ってしまいました。

  • 撮影時の情報  メーカー名 : RICOH, 機種 : Caplio R7, 画像方向 : 左上, 幅の解像度 : 72/1, 高さの解像度 : 72/1, 解像度単位 : インチ, YCbCrPositioning : 一致, 著作権 : (C) 西口 隆, Exif情報オフセット : 312, PrintIM IFD : 256Bytes, バージョン : 0300, コントラスト : 0 (-128〜127), 明るさ : 0 (-128〜127), カラーバランス : 00 00 00 AC, 彩度 : 00 00 00 00, シャープネス : 00 00 00 00, 露出時間 : 1/68秒, レンズF値 : F3.6, 露出制御モード : プログラムAE, ISO感度 : 100, Exifバージョン : 0221, オリジナル撮影日時 : 2008:06:12 17:53:59, 各コンポーネントの意味 : YCbCr, 画像圧縮率 : 280/100 (bit/pixel), レンズ絞り値 : F3.6, 対象物の明るさ : EV4.6, 露光補正量 : EV-0.3, 開放F値 : F3.1, 自動露出測光モード : 分割測光, 光源 : 不明, フラッシュ : 発光禁止, レンズの焦点距離 : 5.40(mm), カメラの内部情報 : RIOCH Caplio Format : 25366Bytes (Offset:766), FlashPixのバージョン : 0100, 色空間情報 : sRGB, 画像幅 : 3264, 画像高さ : 2448, ExifR98拡張情報 : 25836, 撮影モード : オート, ホワイトバランスモード : オート, シーン撮影タイプ : 標準, シャープネス : 標準, データ形式 : Rdc, ファームウェア : Rev0126
    現像・レタッチの情報  元ファイルがJPEGなので現像はしていないがWEBへUPする為、レタッチをしている。
    使用したレタッチソフト:GIMP 2.4.5(フリーソフトです)。 レタッチ状態:720×560ピクセルに縮小。 使用したアンシャープマスクのパラメータ:半径=3.0、量=0.25、しきい値=0。 JPEGとしての保存時に[最適化]と[ベースラインJPEG化]をチェック。品質を80%に設定して61.7KBにリサイズ。 なお、トリミングはしていない。

     虚假威しのExif情報をお読みいただくとお判りになると思いますが、17:53:59 の撮影です。(デジカメ内の時計はけっこう正確です)
     この06月12日の天候は、午前中湿度の高い晴れ。午後からは梅雨前線が南に下 がり、空気が入れ替わったようで、澄んだ青空の爽やかな晴れとなりました。こ ういう日はキマのテリトリータイムが遅くなります。
     事実、この日のポイント到着は16:40、梅雨空であれば既にテリ張り最盛時刻 ですが、この時点では全く見らません。そして飛び始めたのは約50分後の17:30 頃からでした。その後約20分間はお祭り状態だったのですが、17:50を過ぎる頃 から急に祭りは終息し始め、18:00になると全く飛ばなくなってしまいました。
     ↑の個体も、つい先ほどまで開翅してテリを張っていたのですが、何を思った かテリ張り時とは違った飛び方で下へと行くと、翅を開こうともせず急に大人 しくなりました。さっきまでの張りつめた緊張感というものが消えています。
     これならかなり近寄れるだろうと徐々に寄って行き、この画像なんかはレン ズの先端から5cm以内という距離での撮影です。
     ただ、この時刻にここまで近寄れるとは思っていなかったので、
     「この個体、こないに、ゆるゆるやけど、なーんか騙されてるような気がする わぁ…」
    とビクビクしながらシャッターを切ったもので、こんなブレ画像ばかりになっ てしまいました。

  • 2008年06月18日
     とっても眠そうなシュレーゲルアオガエル、お肌の質感が、えも言われず素敵 です。

     …このホームページ、おかしな方向に行ってしまわないか、少々心配になって きましたね。

     さて、この前の日曜日06月15日のことですが、ガソリンが高いのであまり遠く へは出かけずに京都府亀岡市から福知山市にかけての京都府内でキマリンを探 しておりました。
     せっかくの日曜日なので06:30に家を出発、朝からポイントと思われる付近で キマリンを探すのですが、こんな時刻では飛んでいるハズありません。それに、 発生木と推定される樹種がサクラ系なので、これを長竿で叩いても普通は落ち てきません。
     なのでどうするかと言うと、サンゴジュがあればこの花を凝視したり、推定発 生木が在る付近の下草を丁寧に見て回ることになります。

     そうです、このときに見つけたのがキマリンではなくこのシュレーゲルアオガ エル。お持ち帰りして飼おうかと真剣に悩んだのですが、ニホンアマガエルに較 べて餌への喰い付きが悪いということが事前の調べで判っており、飼い始めてす ぐに★になったりしたらイヤなので、諦めておきました…。

  • 2008年06月20日
     06月10日からは、ほぼ毎日キマリンを対象に京都市内のポイントをちょこっと 覗いたりしておるのですが、その詳細を書くわけにはまいりませぬ…。そこで、概 況を書いておきましょう。
     スタートは若干遅かったものの、各ポイント(今日までに行った既知ポイント は10ヶ所)で見られる数量としてはおおむね例年通りだと思います。(あくまで も私の主観ですが)

     さて↑の画像、展翅中をUPして既出ではありますが、大阪府池田市産のクロマ ダラソテツシジミ、昨年採った最後の個体です。
     毎年のことですが、採集個体を展翅板から外すと同時に撮影しており、この個 体をこうして撮影したことにより、昨年採った全ての個体の撮影が完了いたしま した。
     そしてこの写し方が2008年の芸風。
     標本はアクリル棒の先端に刺し、ラベルは同じ高さになるように製作したラベ ル台の乗せての撮影です。(くどいようですが、このラベルは半分に折って標本 に刺します)
     この画像はWEBへUPする為少々レタッチしていますが、デフォルトでもかなり のレベルで写せていると自負しております。
     それにしてもこの写し方、昨年にも増して、とーても苦行でございました。

  • 2008年06月23日
     採集可能であれば、ほぼ毎日行っているキマリンの事を書く方が書き易いので すが、いらん事をポロッと書いてしまいそうなので、書かない方が無難でしょう。
     そこで今日は、昨年採った個体を全て展翅板から外し終えたことですし、この 時期恒例のグッシャと詰められた標本箱画像のUPです。



     もう1箱あるのですが、一気にUPするとページの表示に時間がかかりそうなの で今日はこの2箱です。
     下の箱のナミアゲハだけは2006年の採集個体ですが、他の個体は全て2007年に 採集したものです。それにしてもこの箱、[黄色と黒]の蝶の占める割合が高いなぁ。

  • 2008年06月25日
     「キマリンのポイントの取り扱いは難しい」とか自分で書いておきながら、 昨日、某ブログに、いらん事をポロッと書いてしまいました。反省しております。


     2007年に採った個体は06月23日にUPした2箱とこの1箱に全て納まっておりま す。採った個体数の割りに占用面積が狭いのは、シルビアシジミが多いからです ね。
     よく見るとお判りになると思いますが(ここまで圧縮すると判らんかも…)、 私、けっこう汚損した個体も採っています。これは、新ポイントと思われる場所 ではどんなに汚損していても必ず採りますし、「この時期この場所ではこの鮮 度だった」という記録的な意味も含めて標本を作るようにしています。

     ところで、上記3箱の中身ですが、長い間蝶屋をやっているわりには内容がミ ーハーですな…。